Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

「病々介護」の明日。

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 「老々介護」や「認々介護」は、世間でよく聴くが、本日の「病々介護」は当方が造語したオリジナル作品だ。われながら、ウケが良さそうで、「あっぱれ!!」だ。

 

 まあ、この歳になれば病気の一つや二つあってもごく自然で、当然なのだ。でも、大病を患ったお陰で一病息災と相成る。お陰で、がんの再発や転移をきめ細かく調べてくれる。3か月おきの昨日の再検でも異常はみられなかった。命拾いをした気分だが、再発や転移があれば今度は抗がん剤治療となる。

 

 でも、検査の中で右腎臓に3センンチ程の脂腫がみつかり、この発見もまた検査のお陰!!それにしても、受診時の主治医との会話で、最近の体調不良が「低血糖症」とか「甲状腺ホルモン亢進症」とか言われても、にわかに信じ難い。そんなもんなんのかと自分自身でも訝る。

 

 話は飛ぶが、いまや入院・治療はおろか、在宅医療や在宅介護が主流。3週間以上の入院や加療は余程のことがない限り認められない。お国の厚生政策・医療行政もそうだが病院から在宅診療へ誘導した方が、診療報酬がはるかに上回って儲かる仕組みが背景にある。医療費の増嵩に「病院からご自宅へ」をキャッチフレーズを基本に制度設計されているからだ。

 

 それをアテにしてか、最近はそこら辺りの開業医の誰でもが、往診とか訪問医療とかをやたらと口にするようになった。「かかりつけ医」と、言葉の響きは良いが、これって、実態や実行が伴わなくても、医者が宣言するだけで( ^ω^)OK、なんです!!

 

 歯医者は飽和状態で近年閉業・閉院する先も多いが、昔は、「坊主丸儲けが、今やマチ医者焼け太り!」。でも、過疎地域や田舎に医者は行きたがらない。無医村の増大、これが今の日本に突き付けられた現実なのだ。若手医師の敬遠もあって、僻地医療や医療過疎はどんどんと加速していく。だから今のお年寄りには、「自分で自分の命が守れなければ、勝手に倒れてくれ!」と云うかの如くだ。

 

 くどいようだが、前出の在宅医療も、その殆どの開業医の事態はなし。緩和ケアにしても真夜中の受診にしても医者は取りあわない。「かかりつけ医」は電話口で応答するだけで緊急時でも往診することもなく、患者や家族のケアや面倒は一切診てくれない。

 

 健康保険対象外の人間ドッグ、検査、予防診療や治療には奔走する医療機関だが、患者居座りの長期入院や長期療養は御免蒙りたいのがホンネ。昨日、家内が下血し入院したいよいよわが家も「病々(ビョウビョウ)介護」の始まりかも知れない。この先は知る者ぞ知る。どうやら、「自分たちの命は自分たちで守る」しか手立はないようだ。