Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

親方日の丸!万歳!マンンセー!

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 世間は「年に一度の七夕だ!」と浮かれているようだが、もう間接金融は限界だ。マスを相手に低い金利で預金を集め、それを一定のロットにして融資に回す。つまり、金融機関は調達コストと運用利回りの差、預貸金利ザヤで飯を喰っていることになる。このバランスが取れて、融資先が焦げ付きでも起こさなければ比較的に経営は安定、行員の生活も安泰だ。

 

 でも、いよいよ、こうした旧来型のビジネスモデルは立ちいかなくなってきている。銀行業務を代替する技術革新の波は脅威だ。田舎に限らず、校長、郵便局長、地元金融機関出身などに旧家出身、名家出のご子息や、ご息女だけの「名ばかり」の履歴で生きていくのは、これから先は至難だ。

 

 銀行は、貸し手と借り手を仲介する「金融仲介機能」、手元の資金の何倍もの融資を実行する「信用創造機能」、口座振替、送金を担う「決済機能」という三つの機能を果たしてきた。でも、これらの機能は、いずれも「豊富な情報力を使って貸出先の信用を見極められる」という金融機関自体の「信用」によって支えられてきた。

 

 しか~し!最近のフィンテックなどの技術革新は、従来の銀行が果たしてきた機能を一挙に代替してしまった。こうした技術の進展によって、個人や法人の信用力を測る方法はすでに多様化している。例えば中国国内では、個人の信用力を点数で評価するシステムが拡がっている。

 

 このシステムは、クレジットカードの支払い遅延の有無、買い物や金融商品の購入履歴、資産、学歴、職歴、交友関係まで幅広い観点から個人の信用力があらゆる面から点検されている。

 

 デジタルな取引で蓄積されたビッグデータが活用され、スコアリングされ、借り入れ金利が優遇されるだけでなく、ホテルで宿泊する際のデポジットが不要になるなど、さまざまな、優遇措置を享受できるシステムが重用されていえる。さらに海外渡航のためのビザの発給手続きが迅速化されるなどお国の目線からもメリットが与えられている。

 

 笑い話のようだが、中国ではプロポーズする際に、相手の両親にスコアを見せるケースが多い。私人、公人とも国がデータを管理しているので、万引き、信号無視でもスコアが下がると言われ、それによっては結婚が破談になるケースもあるという。

 

 その一方で我が国の金融機関は、いつまでこうした古典的なモデルを続けていくつもりなのか?マイナス金利政策を見ても判るように、もはや銀行は利ザヤだけでは食っていけず、工作、淘汰、再編が仕掛けら急がされている。つまりこうした旧来型のビジネスは、お国としても面倒が見切れず、もう立ちいかないのが現実なのだ。手数料目当てに投資信託を売り、保険商品や外貨預金を売りまくる。手数料が落ち込むと、今度は一旦死んだ「サラ金」まがいの高額ローンを押し込み売りまくる。

 

 これでは、銀行としての生業はなりたたない。地銀に限らず地域金融機関はいつまでこうしたクラシカルな商業に依存するのか?それはそれで、その一方で、この業界、お役人、天下り先としてはとても美味しく居心地が極めていい。誰も、このことを真剣に考えようとしない!「寄らば、大樹の陰」と無言を貫きイエスマンだけが残っていても、明日がないことを肝に銘じるべきだ。

 

 相変わらず、性懲りもなく昨日も今日も将軍様、「親方、日の丸!万歳!裸の王さま、大将万歳!マンンセイ!!マンセイ!」の同言が繰返されている。