Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

米にひと騒動

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 新聞のトップ見出しにこう書かれれば、素直に「米国(穀)でクーデター、当局が鎮圧か!」とも読めてしまう。こうしたトリックや誤解はどこにでも起こりうる。第一次世界大戦直後のこと。戦争による物資不足のため、周りの物価が徐々に上昇しいく中で、「米価」は1918年、急激な上昇をしはじめた。

 

    これが、富山の魚津で起きた「米騒動」の要因だ。その背景には、社会共産主義から資本主義への転換が背景にあると指摘されている。大戦が終わって戦争景気が残っている中、都市部では人口が増加し、農業を辞め、工業労働者が増えた。それまで養蚕に収入を頼っていた農家が、稗や麦を食べる生活から、米を食べるようになって一気に資本主義が台頭したのだ。

 

    つまり、昔ながらの農業人口の減少、米の消費量の増大や米穀の輸入量が減ったことによって国内は騒乱状態になった。で、魚津の旧十二銀行の倉庫にあったコメが(主)婦女子によって襲われた。なぜ、魚津で起きたかは分からないが、北海道へ北前船が出航していたので、内地と外地の差別戦争の象徴だったのかもしれない。

 

    その後、この運動は全国各地に飛び火した。そのきっかけを作ったのが魚津市の主婦らだ。これによって各地の米問屋や資産家は窮地に追い込まれた。これが形ばかりの第二次世界大戦後の財閥解体の始まりであったのかもしれない。

 

    本日は何を申し上げたいかと云うと、歴史や過去を振り返るまでもなく世が大きく動くとき、組織が変革するときには、篤姫北条政子ジャンヌ・ダルクを持ち出すまでもなく歴史の裏で、女性が世界や社会を大きく動かしていることが分かる。

 

    男は格好も喋りも偉そうだが、実は、ひ弱で、従順で、わがままで、そのうえ身勝手だ。家庭でもそうだが、組織や国のトップに立つと自分が世界で一番と錯覚する。「あなた、アナタ!」、「先生!センセイ!」や「社長、代表」と呼ばれることだけで気をよくして簡単に舞い上がる。それほど「オス」と云う動物は生殖行為と名誉と虚勢を張るだけの阿保で間抜けな存在なのだ。

 

     その点「メス」は種を保存するために、いかなる苦難も困難も厭わず、子や孫を守り抜こうとする。これこそ母性であり種の起源かもしれない。この時期、株主総会、役員改選期や人事異動(ひと騒動)の時期を迎える組織も企業も多いことだろう。人事には正義や正解がないが故、その不条理な犠牲の目に会うのは、いつの世も「弱体化したメス」と「雌化したオス」たちだけだ!

 

  「立てっ!」とは言えど、「立たないメスとオスが余りに多すぎる!!」。オラも立たないが・・・!