Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

よくよく、クヨクヨ考えれば・・。

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    この話題、以前にも採り上げたことがある。このお話チトややこしいが、「特急あずさ」の停車駅削減でわが山梨の長崎(知事名:長崎)が「激オコ!なう」のようだ。先日、峡東地区の3市町村の首長らと手を組んで、JR東日本に乗り込んで今春のダイヤ改正に異を唱え、「お国」と「しじみ党」に圧力をかけたらしい。

 

   その前にJR中央線の下り軌道、笹子トンネルから大きく北に巻いているように見えますでしょ?これってわけアリなんスよ。もし、笹子から直線で甲府を目指せば、時間にして15分以上も短縮できたのに・・。今日は、まず、ここからひも解きましょう。

 

    船泊りや宿場町など古い街ほど鉄路が通ることを嫌がった時代があった。その理由は簡単でSLが吐き出す煤煙の影響で桑や果樹が枯れるとか、街が汚れて舟運も寂れるとか、色々な理由をつけては鉄道が敷設されることを拒んだ。そこでもう一度中央線を見てみると、この軌道確かに甲州街道や青梅街道沿いを走っていない。

 

    そのうえ、ご紹介したように笹子から山梨市や旧塩山市に大きくひん曲がっている。それは、金丸信の自宅前に国道52号の「開国橋」が架けられたが如く、旧甲州財閥の雨宮敬次郎の実家の前を無理やり通らせたとの話が定説となっている。でも、本当は一宮町の養蚕、果樹農家が水路に影響する架橋工事、洪水や煤煙の影響を心配して反対したのだ。

 

    それが、今回のダイヤ改正によって特急列車が駅に停車しないとなると、石和温泉郷も観光客が減るなど地域経済の活性化に影響すると猛反対だ。元々石和温泉などは、突然葡萄畑に温泉が湧き出し、百姓が野良帰りに畔道脇の小川で浸かったのが起源だ。ご当地の山梨に限らず、そうした歴史も知らずに個別事情で既往の運行や路線がひとたび変わると、既得権益を失うことを恐れ、掌を返したように血相を変えて反対する。この件に限らず、つくづく何処彼処の地域、地元も身勝手だと思う。

 

 むしろ、当方などは停車駅もさることながら、この改正の機に乗じて「あずさクーポン(特急指定券付回数券)」の廃止の方が痛~い!同社は「えきねっと」を利用して予約すれば回数券以上にお得だというのだが、それには3週間も前に乗降当日の列車を特定しなければならず使い勝手が悪く、その上手続きが煩瑣でメンドイのだ。

 

    そんなことがあってか、今、地元では中央高速バス(平日の新宿↔甲府は1,500円)の利用が急増している。地元の権益のために知事や首長が大騒ぎしているが、そのことに対してひとまず理解はできる。でもね、理由如何によらずJRの利用客そのものが減っては元も子もないのではと思う次第。

 

   ただ今、敢えて「理解できる」と云わずに「理解(は)できる」、としたこのニュアンスの違い、お分かりいただけます?これこそがこの徳兵衛のホンネ!お言葉ですが、今度帰省するときは中央高速バスを使いマウス。