Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

昭和(生まれ)にて

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    昨日は、「令和」になっての初のランニング大会。当然にして走れるはずもなく仲間の応援に回る。「甍の波に・・・♪」が似合う春日部ならぬ「昭和(庄和)」の大凧ハーフマラソン大会。

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    暗いうちから朝一番に自宅を出て、電車に揺られること約3時間。来ました東武野田線南桜井駅」。郷愁が漂う駅名だし、とてつもなくダサイ埼玉のド田舎!!でもかれこれこの大会には15回、つまり平成の歴史の半分はここに参加しているお決まりの大会だ。

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    50㎏を切ろうとしている体に、点滴用栄養チューブをつけてのランなぞ夢だが、確かに去年もこのゴール・アーチの下で写真を撮った記憶がある。まあ、一年経ってここに立てるのだから感謝することにしよう。

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    さて、応援と云えども自信はないが走らない訳にはいかない。ゴールから手前6キロ地点の15キロに関門制限個所がある。仲間を送ってからしばらく休んで意を決し、ゴール地点からその関門まで走り出す。これが最期かと思い動かぬ体に鞭打つ。

 

    眩暈で多少ふらつくが、走れる。でも鼓動は高鳴っている。水田には水が引かれ田植えが始まりカエルの鳴き声もはっきり聞こえる。季節感と生命感を味わいながら走ってみたいつの間にか関門手前。メンバーの何人かが足を曳きずりながら走ってくる。

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    こちらも一杯、一杯だが、「がんばれ!ファイト!!」などとエールを送るが、実はその応援は自分自身への応援エールだったかも知れない。田園風景に浮かぶランナーや応援の人並みを見るにつけ、ランナーに対する妬みや嫉みが沸いてくる。こいつらは、五体満足で走れて、身体の健康と体力だけを信じるだけのナルシストたちだ。さらに、こうしたランキチたちのゴール後の「今日はチョット!!」とか「足に豆ができて」とかの言い訳やマラソン談義を横で聴いているとやたらと腹立たしい。

 

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   とわいえ、手術から5か月。退院直後には体重も体力もあって、この大会に挑もうとしたが今ではそんな体力もなく仕方なく今日は応援に回った。でも、よもや10キロ近くも走れるとは思えず、そんな自分に驚きながら再びランナーとして来年こそこの地を走れることを夢見る徳兵衛であった。

 

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   スピッツの唄で有名になった春日部の「ロビンソンデパート」もなくなり、町村併合で時代とともに「庄和(昭和)町」という名も消えたが、そんなノスタルジアを感じながら痩身に鞭打っても、「走る、漕ぐ、登る」ことを誓った。ありがとう「くれよんしんちゃん」。「伸之介、生きていたら来年はきっと走るからな!待っとけよ!!徳田」