Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

改元失敗も五輪は許さじ!

f:id:koushuya:20190430000614j:plain

 今日で「平成」も終わり、明日からは「令和」が始まる。昭和もいろいろあったが平成も激動の時代だった。ありがとう「平成」、よろしく「令和」。

 

 時に、西暦2000年問題(Y2K)のシステム改変時はお国や監督官庁がキャンペを張るなどと、どこもこぞって大騒ぎをし、その甲斐あってか「大山鳴動してネズミは一匹も出なかった」。

 

    でも、今回の改元は31年ぶりの元号プログラム改変。だから経験者やSEが揃わず、みずほ銀行のように、大規模なシステム更改を実施したところの関係者にとっては、この連休はBGW(暗黒の黄金週間)となるだろう。スタッフ全員がシステムセンタや近場のホテルに泊り込みで詰め、家族と一緒にご旅行などと呑気なことは云ってはいられ麻衣。

 

 まあ、リハーサルテストは、これまでに何度もしただろうし、今回の改元は、スケジュールも随分前から公表されていたことだから、この期に及んで現場がガタガタしているはずもないだろう。でも、そうでないとしたら組織としては完全にアウト!それに勘定系システムにまでトラブルが及ぼうものなら新聞ネタにもなるだろう。そんなピリピリ感の中お宅の会社、今日も明日も明後日も連休明けまで、ご担当者は「お泊り保育」かな?

 

 現場の「申し訳ありません」、「何とか」、「ぐぁんバッテます」「どうにか」「幸いにこの程度で済みました」「おかげ様で」といった逃げ口上が通用し、担当責任者が上にいいカッコCで、現場を怒鳴り散らす醜態が続くようでは、それは単に情報系システムの不具合に留まらず、組織的に見ても致命傷とみていい。

 

 されど東京五輪は、こんな組織ようにパッチワークの「張りぼてごっこ」では済まされない。五輪は国家の威信と権威をかけた国際的な大舞台なのだ。世界の注目を浴びる中では「誠に遺憾」などといって申し訳が立つはずもなく、それは改元のシステム改変の比ではない。

 

 平成の時代に2020東京オリンピックのID登録がやっとでき、令和に元号が変わっていよいよ観戦チケットの抽選の受付が始まる。これからは、毎日申し込み状況をみながら、あれこれと思案しながら段取りをつける。先の旅行の計画や遠足の準備と同じで仕事にありつけたようでなんとなく気分がウキウキする。

 

    来年も何とか元気で存命なら、生きているうちに2度目のオリンピックを当地東京で拝み楽しむことができそうだ。贅沢と云えばこの上ない贅沢だ。当方が中学生時代親父と父の同僚と一緒に朝早く甲府駅から蒸気か電気機関車に揺られて5時間近くかけて東京オリンピックを見に行ったのが1964年10月16日。その時の感動と衝撃は今でも忘れない。

 

 駒沢競技場で観た黒人選手の肌に驚き、田舎では見たことのなかった実物の黒色人種に子供ながらに「世の中にはこんな人たちがいるのだ」とびっくり仰天した。そればかりか神宮外苑でみたマラソンアベベ選手にも驚き桃の木山椒の木!裸足かと思いきやしっかりとランニングシューズを履いていたことを鮮明に覚えている。

 

   そして親父と一緒に観戦したのは国立競技場でモロッコ中南米の国とのサッカーの試合だったと記憶している。観客席は聖火台に程近いところで、ゲーム以上に熱く観戦したことを今でもハッキリと憶えている。

 

   さてさて、今回のチケット抽選の当選確率は100倍以上にもなるとの予測。1人30枚から60枚の割り当てがあるそうだが、特段、ゲームが日本戦や決勝戦でなくてもいい。知らぬ国同士の初戦や予選の観戦だけでも十分だ。

 

   半世紀以上の56年前の東京オリンピックの感動が味わえればこの上なく、夫婦にとっても冥途の土産になるうえ、亡父にも「2度目の東京オリンピックを観てきたぜ」と胸を張って報告ができるのは、この上ない喜びだ。