当方の現役時代は、スリーピース、ベスト、カーデガンやサンダル履きには妙なこだわりがあって、絶対にそんな恰好はしなかった。でも、ベスト姿のこの男。こいつどこかで見た顔だなと思ったら、TVアカヒの「ワイド! スクランブル」や「スーパーJチャンネル」で気象情報を担当していた船木正人(40歳)だった。それがどういうわけか、この4月から夕方の首都圏TVの犬HKで天気予報をやっているのではないか。犬から眠眠(餃子)のパターンは犬のお役所体質からすれば容易に理解できるのだが、逆張りはあまり聞いたことがない。
こうなると下衆の勘ぐりを始めるのが、この徳兵衛の苦み、持ち味に嫌味の本性が芽生える。どうもコヤツの喋りはNキャスみたいに上手いが、目線というか、口調というか、味というか、肌が合わないというか、どうも親しみが沸かない野田聖子。
調べてみると、向ヶ丘遊園の専大キャンパスから眺めることができる、「暁の鐘」で有名な生田(登戸)の明大!農学部(旧日本陸軍化学兵器研究開発施設:第九陸軍登戸技術研究所)のご出身と異彩のようだ。それに卒業後にウェザーニューズを経て2008年には「Nick Nack」という民間会社も立ち上げている。コヤツ結構ヤリ手といえば槍手だっ!
農学部在籍に天気予報とくれば、穀高、営農家に向けたお天気ビジネスは金にも商売にもなる。その上、着地、先物取引やスワップにも投資できるなど、農業に限らず気象情報ビジネスは濡れ手に粟の世界だからな。当方、そんなコヤツを佐久市の策士と見た。
では、なぜ、犬が採用に踏み切ったのか?TBSの昼番組で天気予報ばかりをメインにしている森田予報士や日テレ木原の向こうを張った気配がある。最近の有働ANAの転籍と云い、犬はタレント性のあるニュースキャスターやANAが育つやいなやこうした看板娘(燗番娘はワンタッチで燗酒が呑めるアイディア商品)やMCらに簡単に脱走される。そのうえ、犬だけにいともたやすく脱走兵から小便をかけられ、後ろ足で砂までかけられる。
犬に在庫がなくなったのか、最近、やたらに犬の番組のMCや進行役に旬の過ぎた役者、元歌手や三流お笑いタレントの起用が目立つ。予算も限られ、受信料をネットまで拡げる企てをなし、故人が残したテレビ受信料までを遺族に対して請求訴訟を起こすなど、なり振り構わない経営姿勢が際立つ国営犬HK。
どうやら、これらの点で手っ取り早くイケキャラの船木をハンテイングしたものと徳兵衛は勝手に三田佳子。それとも、夕方と云えどもまだ会社勤めの旦那が帰宅できる時間ではないので、マダムキラーと称される「ふなっきー」を主婦層の視聴率アップのために一本釣りしたかのどちらかだ。
それが証に、コヤツは気象予報士試験合格直後の、TVアカヒの中高年サラリーマンファンが多い「ニュースステーション」のオーディションには見事に一発で落ちている。