Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

老いては世(子)に従わず

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   人工知能(AI)は、人間よりホンマに偉いんか?来年から発売される新車は自動ブレーキ装置の装着が義務付けられることをご存じだろうか?

 

    このまま、突っ走ると、いずれ、AIが人間の仕事の大半をこなせるようになる日が遠からず来ると思ってしまう。人手不足の解消のための機械化は失業者を増やすばかりか、そもそも人の頭(脳)が退化してしまって、なにもできない、何もしないノンポリグータラ人間が大量生産され、今以上にヒッキーが増加するに違いない。

 

    今やチェスはおろか、将棋、囲碁、顔認証、指紋照合、遺伝子鑑定、医療診断それに詩歌の世界までもと、あらゆる分野でAIが導入されることに恐怖さえ覚える。そのうち街にはロボコップターミネーターが溢れ人間社会を席巻する時代は近未来ではなく、もうそこまで来ている。

 

   でも、『国家の品格』の著者として知られた藤原正彦にいわせると、AI技術が如何に進歩しても、人間はこれに負けないとの持論を展開している。つまり、AIには人間固有のもののあわれや悲しみ、情緒もなく、死生観を持たないから感覚や(感)情による情報の選択ができないのだと指摘する。

 

   そして、さらに、これからのネット社会を生き抜くにためは、人間の側にもそれに適した能力が求められるべきで、著書では「教養なき国民が国を滅ぼす」のだともいっている。

 

    いま世界に蔓延する情報量は無限で、その中から取捨選択し自分の情報とできない人間ほど、ニセ・ウソ・エセ情報、偏向情報、くだらない情報などに振り回されるといい、世に溢れる情報のその殆どは自らにとってはゴミやクズ情報だということが分かっていないのではないかと警告する。

 

   そう云われてしまうと、一時の感情に流され、目先の出来事や時流やブームに乗り、親方日の丸で国家や権力にも抗えず、自らの情報としての選択能力を持ち合せない、あるいはそうした能力を磨けなくなったヤツほど、逆にいち早くAI世界に飲み込まれてしまうのではないかと、さらに恐怖が増す。

 

    感性、情緒、絶対的価値を持たない純朴で純粋な人間ほど、順に淘汰されていくのだろう。当方も残りある人生がゆえに、この先、徐々に5年生存率が低下していくのだから、無駄な人間、無価値の情報やくだらない趣味や説教にお付き合いしている暇はない。

 

    こう思えば思うほど、どっちの人種も外側から見ると「偏屈」、「変人」にみえてくる。だんだんと人が老いて「頑固」で「窮屈」で「聞き分けのない」老醜が当方に漂うのは、そのせいかも知れない。

 

   久方ぶりの「今日のおまけ」

   今日の最後に当方が予想する消えそうなお仕事あげてみましょう。役所の事務仕事を中心に文系職はほとんど消えるものの人件費の安いガテン系の仕事は残りそうだ。とはいえ、AIによる自動運転化が進めば、バス、鉄道などの公共交通機関に加えタクシーは全滅するだろう。また底辺の飲食バイトはロボット導入が促進され、いずれ消滅するに違いない。

 

   そのほか、行政書士、税理士、設計士や弁理士などの「士(サムライ)商売」に加え、内科医なども安閑とはしていられなくなるだろう。そして真っ先に排斥されるのは銀行員や保険会社の社員らだ。何故ならその兆候は、来年度の新規社員採用(抑制)数に如実に現われている。

 

   今までこの手の業種が「構造不況業種」を生んで産業構造の再編淘汰を加速させてきたが、今度はその逆にコヤツ等が、「死ぬのはオマエだ!」とばかりにAIに首を切られるのだ。