Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

「川のながれのように(^^♪」

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   親の財産を当てにせず、親父のクビとの差し違えてのコネでの役所勤務を断り、就職の当てもなく都内をさまよった20代。20代半ばで慌てて結婚して困窮した新婚時代。他人に施しを受けるのが嫌だといいつつ、毎日、呑んだくれ、まともに家族と夕餉を一緒に過ごすこともなかった。

 

 何かといえば「仕事」を盾に遊びまわった当時の世界。営業を理由に風俗や飲み屋での極楽三昧、それでも取引先の受けは良く、お客を巻き込みながら営業実績は残せたあの頃。呑む、打つ、買うで散々散財し、株、麻雀、競馬などの賭事に法外な金を浪費。それがために子供に学習机やランドルセルさえも買ってやれなかった。

 

 持ち家が欲しいと、バブル時代に多額の借金をして田舎に坪32万円もする宅地を100坪も買って、その土地があれよあれよ!の間に坪単価は倍の60万円。こんな濡れ手で粟の世界にまだ見ぬ儲けに有頂天になって本気で節税策に奔走したあの頃。それがあっという間の釣る瓶落し。

 

    坪単価は30、20、10万円・・と、今や物件の不動産価格は坪5万円と下がるに下がってそれこそ二束三文の「負動産」に。この間、払った固定資産税は更地の為、税だけで悠に数百万円を超える額を納税。でも、税務署から感謝状のひとつも来ない。

 

 住宅ローンは膨れ上がり少なくとも当時数千万円以上の借金。借家住まいの為、子供の進級・進学もままならず、それをみて改心し、それからは極貧の時代が延々と続いた。そんな時に家内に言われたこと、「旦那として、親として・・」、「男の美学やケジメなどと格好つける奴こそバカな男の極み‼」とマジ顔で叱責された。本当の男の魅力は「いかに男は外で金を稼いで家にお金を入れ子供を育てられるかにある!」それが男として、親としての価値を決めると吠えられた。

 

 御尤もとばかりに、それから、目が覚めたように昼夜を分かたず残業し、ガムシャラに働き、給料の多い上位職を目指した。それは理屈や哲学でもなく、「稼げ!」「稼げ!」と自分にいわんとばかりに、趣味も持たず、いずれ「故郷に錦を!」と一切の色気も出さなかった。だからこそ、今は積極財産もない代わりに借財も全くない。金目のモノはほとんど手放し、以降、我が家には換金できるものはいまでも何一つもない。

 

 当方のこれまでの人生、ゴルフでいえばイーブン・パーでのアガリとなった。人生は勝ちもなければ負けもない五分五分であれば上出来だ。そうして、やっとここまでやってきたのも束の間、終盤になって予期せぬ大病を患う。これもわが人生と諦め、お先も見え始めたのかと達観している。

 

 悔いだらけの曲がりくねった道を歩くのは、辛くも楽しくもあった、平凡な生きようだったが、これはこれでいい。「幸せ」などというものは、そんな大それたものでもない。日常を淡々と生きられることこそが本当の幸せかもしれない・・・。 

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    だからこそ「わが人生に杭あり!!」