Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

「さよならペンギン」

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 日本人は人種としてはアングロサクソン系ではなくアジアン系かモンゴロイド系。つまり狩猟・肉食系というより、どちらかというと農耕・草食系に近い。したがって、群れを好み集団的活動を本能的に好むという生態と習性を持っている。

 

 どちらかというと、自己実現や目的達成するために群れの中でその地位を確保し、様々な行動や活動をしている。つまり、餌にありつくためには集団で行動し、とりわけ群れの先頭や群れから離れることの危険性をよく熟知している。

 

 これは、肉食獣から自分たちの身を守ろうと、その弱さを補うために集団で行動するからに他ならない。例えば、南極に生息するペンギンは、身を守るために群れて行動する。 

 

    海中の獲物を求め海岸へ移動する際もいつも群れるが、どのペンギンも安易に一番先には海に飛び込もうとはしない。

 

    最初に海に飛び込んで、シャチなどの天敵に襲われたらひとたまりもないからだ。でも、集団が生きていくために、1匹のペンギンが最初に海に飛び込む。そして、それを傍観していたずるい「ミドルペンギン」の群れは、最初に飛び込んだペンギンの動向をじっくり見据え、無事に獲物を捕獲し戻って来たことを確認してから一斉に海に飛び込み餌を漁る。

 

    この最初の1匹目を「ファーストペンギン」と呼ぶ。このペンギン、一見すると大きなリスクをとるアホで間抜けなペンギンだと思うかもしれないが、ソコソコの餌にありつけるうえ、必ずしも「ミドルペンギン」が襲われないという保障もない。だから、外敵に襲われる危険度からするとどちらも同じだ。でも、群れの中で紛れて活動する方が外敵に捕食される確率は圧倒的に低い。もしや一番危ないのは群れから逸れ、最後に飛び込んだ「ラストペンギン」かもしれない。

 

    日本のあらゆる職場も、組織も、企業も、役所もこうした行動パターンを取りたがる。周囲を見て、周囲が同じような動きをした時に、それが善意であっても悪意であってもそのこと自体は問題ではなく、恐る恐るやっと思い腰を上げながら周囲と同じ行動をとる。

 

    彼らにとっては、実は自らの判断で動くことが大切ではなく、横並びで群れを乱さないことこそが重要なのである。これこそが日本人特(個)有の保守性、価値観であり、秘められた危険性や犯罪性でもある。

 

   マスコミの右へ倣への一斉(批判)報道や企業活動、釈明や謝罪に対するミドルペンギンへのにわか評論家の異口同音のコメント、地位に連綿と妄執する経営トップ、一向に減らない類似の凶悪犯罪、汚職、架空投資話や特殊詐欺事件など、枚挙に暇がない。

 

   声高で威勢だけが良いフレーズ、情(なさけ)や感情に訴える主義、主張、それに扇動され、自らの頭で考え自らの行動を取らない「ミドルペンギン」たち。

 

   ペンギンのようなヨチヨチ歩きでもいいから、「ファーストペンギン」に諂うことなく、もうそろそろ自分の脚で歩いたらどうだ、そこの腰抜けペンギンども!!

 

 そして、自らも飛べなかった当方のペンギン生活にもサヨナラの時がやって来たようだ。淋しい限りだが、しばらくは何も考えず全てをリセットして休みたい。