Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

可愛がり

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 この病院の中央手術室は全部で15室。土日曜日の緊急オペを除いて平日はいつも満室状態で各科が必ずどこかの手術室で手術をしている。しかも手術を受けるのに1~2か月待たされるのはザラ!ここには手術室のほか輸血部、検査部、放射線科や内視鏡室まで手術室に準じた沢山のお部屋がある。

 

 受診科によっても違うが、専ら当方がお世話になるのが採血・採尿室、MRI・CT検査室に、心電・心肺検査室だ。だが中でも当方を一番可愛がっていただけるのが全部で6室もある「内視鏡室」。当方は、この部屋を別名「可愛がり部屋」と呼んでいる。ここでは多くの内視鏡医が上や下にと、朝から晩まで患者の内臓をいじくり廻している。

 

 直属上司の医師をここでは「親方」と呼ぶが、この親方の弟子に数人の担当医がいて、この弟子たちが執刀し、こうした検査も兼業で実施する。昨日はチームNの内弟子で執刀医のDr.Yかと思いきや新弟子のDr.Mが、いつもの「かわいがり部屋」で、たっぷりと時間と愛情をかけて当方を可愛がってくれた。

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 というのも一昨晩は、御覧の通り恋人のレジ袋を顔に下げての季節外れのサンタクロースならぬ一晩中ゲロゲロの下呂温泉。これはいかんと、早速、病院で食道拡張術(ブジー)を施して貰ったがこれが想像以上の難儀。で、一応、手術だから身に余る高額医療を請求され、お支払いは分割ローンでお願した。やはりこの世の沙汰は金次第、我慢に堪えながら麻酔ナシの施術の辛さに一応手術は成功!涙目にもう降参!!降伏、玉砕!!

 

 で、今日の本当の狙いは別にあった。術後の病理結果について主治医の親方Dr.Nとのサシの話だ。

 

 「全摘出した食道内で意外に多い7ヶ所が癌病巣だったとの結果が判明。追い討ちをかけるようにまたもやガックシ!!そのうえ、運悪く予防的に摘出した頸、胸、腹部リンパ節79ヶ所のうちその1つに癌細胞が見つかる。『転移の恐れは今のところ(?)ない!(進行度ステージⅡ、壁深達度Ta1b SM2)』とはいうものの大事を取ってこれから3ヶ月ごとに再発確認検査のルーテイーン

 

 時に、下呂の『恋人がサンタクロース』の摂食障害原因は思った通り、吻合部の腫脹による狭窄。で、早速、拡張術を施行した次第。どうでもいいが、今後、定期的にこれを実施とか。手痛い出費に延々と続く治療がまた始まるのかと閉口するも命あってのモノダね。でもラッキーなこともあって、持病の糖尿病は食事が摂れていないので大幅改善と相成り候、悪いことばかりはキャッチャー梨田。

 

 そしてこれから当方2週間おきにご通勤ならぬご登院の予定。プー太郎の折り、やっとお仕事に巡り合えて内心ウレシイ気分なのだ!!」

 

 だから、「お仕事は?」と主治医に聞かれるも、間髪入れず胸を張って「無錫(無職)旅情ダス!」と答えた。

 

 帰り際、酒は呑むなと止められたが、言いつけに反して祝杯を帰りの道すがら煽る。ひとまず葬式と戒名のことは考えなくて良さそうだ。