Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

夢はVR(仮想現実)か?

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  「一富士、 二鷹、三茄子び」とは縁起のいい初夢のこと。流石に最近は夢も見なくなったし、夢枕に立つ人もいなくなった。でも、正月明けからほぼ一か月の立春、あまり楽しくない夢を見た。

 

  「総」がつく路線名の電車に乗って旅をする夢だ。「総」だから総武線とか北総線が頭に浮かぶのだが、途中駅の「倉賀野」という駅にしばし列車が停車。かなりの時間停車して出発。ところが行けども、行けどもなかなか次の駅に到着しない。やっと次の着いたと思いきや駅名のない真っ白な駅名版が煌々とホームで輝いている。

 

    奇妙に思いながらも列車は走り、やがて長いトンネル入る。どれくらい時間が過ぎたのか分らなったが、突然、視界が開け眩しいくらいの広い海原が目に飛び込む。その途端、列車は急降下し海面スレスレを走る。やがて、列車は海岸沿いの急な岸壁の中腹に停車する。

 

 すると、この駅が終着駅だというアナウンス。泊まるあてもないため、列車に乗って戻ろうとすると終電のため戻る列車はないという。帰るには岸壁に掛かっている鉄梯子を何百メートルも昇らないといけないらしい。直下は荒れ狂う海、一度手足を滑らしたら命の保証はない。

 

 そこで、やむを得ず駅近の宿に宿泊することにした。すると、パンツ一丁のひげ面で小太りの主人が出てきて部屋を案内してくれた。宿泊料は一泊6万円から10万円と法外な値を吹っかけてくる。そのうえ岸壁に立地しているものだから、どの部屋もカプセルホテルサイズで、まるで絶壁の山でビバークするような状態の部屋ばかりだ。それにどの部屋も一つ間違えると奈落に落ちそうな恐怖感を覚える。とても寝心地はよさそうにない。

 

 宿泊施設内の螺旋階段を昇りながら部屋を探すが、なかなか部屋が見つからないばかりか、すれ違う宿泊客はだれもがパンツ一丁だ。不思議な心持でやっと部屋が見つかり一休みしようとすると、宿の案内係の声で「お食事の用意が出来ました」との館内放送が流された。

 

 数人が入れる程度の狭い食堂で出されたのは、調理前の生野菜や生めんなど到底宿の食事とは言えない料理に先ほどの主人にクレームをつけ、怒った勢いで宿泊をキャンセルした。「鉄梯子を昇ってしか帰れないのか」と主人に詰め寄ると、主人は「お客さんだけに内緒でお教えしますが、岸壁沿いの少し狭い道を通り抜ければ帰れますよ!」と、当方に小声で囁く。

 

 急いで、手荷物をまとめて必死に岸壁沿いの危ない道を進み家路を急ぐ。大きな岩稜を回り込むと突然、視界が開けた。だが、裸電球がついているだけの木製の電柱が何本か見えるだけで道らしき道もない荒野だ。さて、どっちに行けば戻れるのか?倉賀野駅はどっちだ?と思い悩みながら電柱に架かる電線を頼りに歩く自分の後姿をもう一人の自分がじっと見ている。

 

 ここで夢は終わった。食に対する恐怖感なのか、当てのない行く末に恐怖を憶えたのか今でもこの夢の深層は分らない。それに、いまでもあのひげ面の小太り主人が誰だったのかも判らない。よもや、茄子の化身でもあるまいに・・。こんなにハッキリ夢を覚えているのも奇妙だが目覚めの悪い夢だった。さて、夢占い師はこの夢をなんの暗示と占うのだろうか?そして今日、観測史上最速といわれる「春一番」は吹くのか?