Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

オオカミ老人の「春、来たりならば・・」。

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 もはや幽霊会員と化した当方が所属するランニングサークルの役員がわざわざ自宅にまでお見舞いに来てくれた。有難いのだがお見舞いを戴く度にコトの顛末をイチからお話するのもこれで何度目だろう。でも、自宅療養しながらの変化もない折、こうしたことでも数少ないネタのひとつにはなる。

 

 聞くところによると、北九州に高齢の母親を抱える先輩会員のTさんが、昨年末こちらから現地に向かったところ、滞在中に入院しお正月を向こうで迎えたとの由。原因は「肺炎」。そういえば彼は昨年春ごろから走る度に咳き込んでいた。本人は喘息気味と素人診断をしていたようだが病状は次第に増悪、結局のところ肺が真っ白に映るほどの重症な肺炎。一時は現地で生死を彷徨いながら集中治療を受けていたという。

 

 やっとの思いで東京に戻り、こちらの病院でベッドの空きを待って再入院。元気印の彼だったが故に今回の病気に相当なショックを受けたらしい。それを聞いて病人仲間としてTさんにメールを打ったところ、痛く喜んでもらった。百の見舞いの言葉より一通のメールというところか。以来、暇に任せて電話やメールを当方に寄せてくる。というのも治療薬のステロイド剤(プレドニゾロン)投与とインフルエンザの蔓延で院内でも自由が利かないという。

 

 軟禁状態で彼が退屈しないようにと、サークルからのお見舞いの返礼を兼ね早朝に出かけた練習会場の模様や街並みの写真を彼に送ってあげた。そうしたところ、電話越しに喜ぶは、喜ぶは、まるで子供のような無邪気な喜び方だった。特に喜んで頂いたのが御一緒した練習会場に程近い蕎麦屋の写真(冒頭に掲載)。この店のご主人が毎朝暗いうちから打っている信州蕎麦(植木の陰の店内で主人が蕎麦打ち)の味が写真を通して届いたらしい。

 

 人は誰でも病気になると体以上に心が萎える。そんな時に必要なのは、ありきたりの励まし、お見舞いの言葉や金品でもない。ほんのチョットした心ある言葉、メールや懐かしい思い出の写真が患者の心を癒す。そんなことは百も承知で頭では分かっていたはずなのに・・・これがそういうことかと妙に納得した出来事だった。

 

 暖かくなったら、前期高齢者仲間のT御大と一緒にこの蕎麦屋へ出向いて、美味しい蕎麦を一緒にいただきながら、互いの闘病談議に花を咲かせたい。それにしても「暖かくなったら・・」「暖かくなったら・・」と、みなさんにお断りするのもこれで何度目だろう。