Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

吐いて、吐いて、ハイ吸って・・・

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    流石に外科医だから、人体絵図は上手い。ささっと書いて「ここを切除して、ここをこう縫合して」と術式の詳細な説明を聞いた。とても空恐ろしい膨大な作業だ。切り刻まれる方は麻酔で眠っているから判らないが、およそ12時間のロングラン。患者への負担は後から来るようだが、執刀医の先生方はよく身体がもつものだと感心させられる。

 

   さて、検査もさることながら術前準備と入院準備は大したことではないようだ。問題は術後の合併症。これから手術に向かう方もいらっしゃるだろうから、あまり細かく具体的なことは掲載しないが、かなりリスキーな橋を渡っての生還となるようだ。 大まかに4つの合併症を想定しておかなければならない。

 

   まずは術中の大量出血。貯血をしてそれを利用しても足りないことも足りないことがあって、その場合は輸血。でも驚いたことに貯血を使わなかった時は術後に点滴して体内に戻してくれるって。まさに貯金ならぬ貯血だ。

 

 二つ目が肺炎。これが、一番確度が高く2人1人が術後肺炎に陥るという。片肺を止めて小さくしての手術だから、当然人工呼吸器を使うが、潰した肺を組成しなければ大事に陥ることになる。尤もこの手当に手術時間の半分が費やされるとか・・。

 

  三つ目が縫合不全だ。つまり縫合が上手くいかず、切開した場所が口を開けてしまう事態も想定している。その際は再手術になるようだが、肺臓もそうだが傷口を快復させるには酸素、呼吸、運動が不可欠で、無理をしても翌日には歩行訓練が始まるとか?

 

 そして最後が声帯だ。これが動かなくなると声が掠れるどころか、喋れなくなる。そのうえ、気管に食べ物が入らぬように気管切開して挿管することもあり得るとのこと。ここまで術前説明を聞いただけで、当方も家内の顔つきが変わった。そして、緊急時には家族の同意も、そこそこに緊急再オペをするという。

 

 こうなりゃ、腹を括るしかないが、まな板の上のメダカのノミの心臓では、主治医からの話を聴いただけで身震いがする。すげえことやるんだなあ・・大丈夫か生きて帰れるのか徳さん!

 

(今日のおまけ)

 写真は呼吸訓練機と回復機。術前術後にお世話になる道具だ。息を吸ったり吐いたりで、結構、キツイ訓練だ。どうも、吸うのも吐くのも苦手なのだが、特に息を吐くときは「溜息」のようにしか聞こえないのが不思議だ。

 

 この訓練、一日小分けにして100回以上やらないといけないそうだ・・・こんなことでもシンドイわ~っ!!