Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

カエルがおんねん

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 料理前の仕込みと同じだが、事をしでかす前にはそれなりの準備が必要で、場合によっては本番以上の苦労と労力がいる。技術、心、ハード、ソフトあらゆる角度から当方の体が調べ上げられる。

 

 セデーションによる内視鏡検査、超音波検査も酒飲みには麻酔があまり効かない。そのうえ健康診断ならほんの15分程度で済む検査も1時間をもかけて腹のなかを掻きまわされる。生検に細胞診、麻酔が効いているはずなのに辺りの検査・診察内容は手に取るように分かってしまう。当方の体を囲んで研修医もいれば医学生も覗き込むように観察し、メモを取っている。その横で主治医が指示を出している声もよく聞こえる。

 

 後日の主治医との面談で、主治医「私、検査に立ち会ったこと知っていましたか?」、当方即答「十分わかっていました・・」、主治医「珍しいなあ、酒飲みには、やはり効きがわるいなあ??」と呆れ顔。

 

 CTに血液検査、他診療科でのコンサルティングや指導等々なら、まだ我慢もできるが昨日の「透視」には参った。降参、降参!簡単にレントゲン撮影かと思いきや弟子と思しきDoctorがやってきて。バリウムは飲まされるや、鼻に麻酔ゼリーを突っ込まれるや、弛緩剤は注射されるは、挙句に鼻からチューブを挿入されて空気を入れられて、お写真をパシパシと撮りまくり。腹は腫れるは、「げっぷ」を堪えてしばし悶絶。

 

 しばし立ち上がることもできず、今でもチューブが挿管されているような錯覚さえ覚える。その昔、その昔、当方が幼き頃、畦道でカエルを捕まえてはカエルの尻に麦わらを入れて息を吹き込みカエルの腹を破裂させて遊んだことや、爆竹を入れてカエルを粉々にして喜んだことを想い出した。その時のカエルの恨みか、苦しみか・・。今となってはカエルには申し訳なく、なんと酷い遊びをしたのかと反省しきり。カエルさんごめんなさい・・!もう、検査は結構!

 

 術前検査も道半ば、これから貯血やこまごまとした検査が続く。本番に向けての下準備、入念な仕込みとあらゆる角度からの検討、カンファレンスを続けてやっと本番。本番は12時間もの長丁場。きっとカエルの怨念を夢見ながら、いつの間にか手術は終わっているんだろうな・・?それからが本当の苦しみを味わうのかもしれない。

 

(今日のおまけ)

 海外の話だが、20歳の時に酒を飲んでおふざけで「ナメクジ」をたべた男性が8年後に亡くなった。なんとナメクジには寄生虫(広東住血線虫)がいて、彼の脳や体を蝕んだ。

 

 そこのゲテモノ食いのお兄さん、清濁を併せ呑むとかいって、なんでも口にしない方がいいですぞ!