Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

岸辺の向こう

f:id:koushuya:20181029103313j:plain

    自分がこうなって話すもなんだが、甲府(?)中学校同窓会の最初で最後のお別れをしたと思ったら、随分と多くの人たちが「別れ」を告げに当方のテーブルにやって来た。「俺!まだ死んでないんですけど・・・!」と云いたいところだ。でも、何人もの学友が挨拶に来てくれた。

 

    弟にもしっかりと病状やその後のことを告げ、家族以外の皆さん方々には、しっかりとご挨拶はしたつもりだ。みんなに感謝、感謝の連続だ。「ありがとう」これこそが、今生、当方からの最大の置き土産だ。

 

   紅葉の水辺、赤々と映った河口湖のツーショット写真は、まるで血が吹き出したような紅の色が背景にある。そんな一コマの間に、誰も棲んでいない実家にも何人も人が当方を尋ねてくれたという。そのことをご近所さんから聞いて、当方にもそんなに慕ってくれた人がいたんだと思うと嬉しい限りだ・・・。

 

   つい数年前まで、実家で幼少を過ごした時間はそのときから止まったままだ。先月9月に帰省した時は、主のいない実家は何の変化もなく、何の変わりもなかったのに、一か月もしないうちに今月帰ったら、俺サマはこのザマだ。何が間違い、何を誤り、何をしたんだ!というのだ。一瞬にして奈落に落とされて、喜びと楽しみは束の間にとおり過ぎた。今だからこそ、言えることがある。生きている、そして残ったみんなには「一瞬、一瞬を大事に、そして大切にしておくべきだ」ということを伝えておきたい。

 

   当方の現状、病状、家族も含めごく親しい人には伝えてあるが、でも、このことは親戚にも、縁戚も誰に伝えていない。というか・・・伝えられない。上京して、自宅パソコンのメールをチェックするとランニング・クラブのNさんが、海外(メルボルン・マラソン)でレース中に(突然死)亡くなったとの訃報が届いていた。

 

   健康のため、体力づくりのため、老化防止のためと、走り続けた人生が、アッというまの終焉、終幕だ。そんなに愛された人こそ、家族思いの彼があっという間に逝ってしまう。「死ぬ、死ぬ!」詐欺。手術「やる、やる」詐欺!こんな人たちが、当方みたいなのがきっと長生きするんだろうな・・・?。ところで思うのはNさんなんのためにここまで走ってきたのか。

 

   海外でマラソンする人、現地で倒れると大変ですぞ。火葬の習慣はないし、検死、ご遺体の空輸なぞなど、お金もかかるが亡くなってから2~3週間は日本に戻って来られないそうだ。なんのため君は走ってきたのか。そのことを胸に改めてお悔やみ申しあげます(合掌)。

 

(今日のおまけ)
   そしたら、とある人から熱烈なお誘いがあった。「来年、ハワイのホノルル・マラソンを是非ともご一緒したいと・・(ウソだろう・・)」食道も胃臓もリンパもないこの俺サマ・・走れるワケねーだろう・・?。でもね、生きる(生き抜く)ためには「夢」や「希望」は大切なの~ね・・。