Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

川の流れのように(その2)

f:id:koushuya:20181025094159j:plain

   昨年1月25日以来の同名タイトルだ。さて、医師天野篤は、順天堂大学医学部附属病院順天堂医院の院長で、専門は心臓血管外科。もう一方の医師は、東大病院の北村唯一教授。この二人いずれも今生天皇心臓バイパス手術や前立腺がん手術の名医として医療チームとして参加している。名だたる医者ばかりだ。医者は誰でもよいが、「がん宣告」で一番怖いのは「転移の有無」と「ステージ」を告げられる時だ。

 

   もともと、原発の病巣に癌が留まっていてくれればよいのだが、リンパ節を経て周辺臓器に遠隔転移してしまえば、いくら病巣を摘出しても、散った癌細胞は追いかけられない。つまり、外科的処置をしても間に合わなく治療にはならないノダ。

 

    宣告を受けて、一番悩み落ち込み、死を覚悟するのはこれが判明する時だ。術後、摘出したリンパ節を病理検査をしてみたら、がん細胞が見つかることもある。つまり、早期発見、早期治療でなければ癌は「死に至る病」ということになる。患者はここで人生最大にして最後のアガキをするのだ。この時の心情、心境は、宣告を受けた患者にしか判らない・・・。

 

   名医にかかるのも、そうでない迷医にかかるのも、すべてはタイミング、宿命なのだ。一歩発見が遅れれば「手遅れ」、早期発見だったとしても転移のリスクは常につきまとう。人間は癌で死なないが、癌をキッカケにその人が持って生まれてきた天命(寿命)でこの世を去ることになる。

 

   今朝のニュースで女子マラソンの草分け的存在だったワコール出身の「真木和」が乳がんで天に召されたとの報道があった。享年49歳。なんと短くも儚い命だったのか。苦しかったろう、辛かっただろう、そして癌になったことを悔やんだのに違いない。今でも目を閉じるとあの颯爽とトラックを駆け抜ける走る姿が思い出される。真木さんもう苦しまなくていいんですよ、安らかにお眠りください(合掌)。

 

(今日のおまけ)
 先々週の金沢旅行に続き、今週は中学の同窓会のため久方振りに故郷に帰省する。尤もそのほかにも唯一の兄弟である弟に、当方の病状と今後について報告しておかなければならない。「立つ鳥、後を濁さず」だ。伝えておきたいことは山ほどあるが落ち込んだ様子は心配をかけるので、淡々と事実をありのままに伝えておくつもりだ。

 

 一昨年旅立った従兄の通夜、葬儀には開式から閉式まで、美空ひばりの持ち歌「川の流れのように」が延々と流されていた。甥にその理由を尋ねると、生前、その彼(父)のオハコ(十八番)だった曲でカラオケでも良く歌っていたそうだ。その時にこれも良いなと思ったことを思い出した。

 

  はて、当方、そこまでは考えては置きたくないが、うーん、当方の告別式のBGMはフランク・シナトラの「マイウェイ」か、バリーホワイトの「愛のテーマ」でも流してもらおうか・・・ナ?