Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

囃子先生

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  林修:東海中学、高校から東大法学部を卒業し、日本長期信用銀行に勤めたが、同行が破たんする直前に退職。ビジネスをはじめたが大失敗のうえ多額の借金を背負う。そこで東大在学中の家庭教師の経験を活かし、東進ハイスクール(予備校)講師に転身。キャッチフレーズは「やるなら『いまでしょっ!』」が大ブレーク。 受け売りの知識をもっともらしく披露しボロ儲けと揶揄する向きも多いが、学歴(偏差値)から見てもそこらあたりの凡人とは訳が違うようだ。でも、彼は管理職の経験が全く無い。

 

 さて、修ちゃん、先日のTV放送で「無能な人ほど出世する」と発言してしまったものだから、ネットは大騒ぎ。米国大学教授の理論を引き合いに出して「出来のいいセールスマンが出世の階段を上がっていくとやがて管理職に就く」ここまでは良かった。だが、営業能力と管理能力は異なるため、営業マンが管理職になった途端に「お手上げ」状態となる。これをセンセイは、「世の管理職はそれ以上に上にいくことができない集団」、つまり「管理職とは能力がないことを露呈した人たちの集まり」と評した。その上、これをスポーツの世界に置き換えて「実績を残した素晴らしいプロ野球選手が現役を退いて監督になり、実績を作ることができず辞任する状況と同じ」とコメントした。 

   

   ナルホド、今年の金本阪神タイガーズを持ち出すまでもなくスポーツ界の現実を引き合いに出したところで妙に説得力がある。

 

   さらに、リン先生は、能力のない上司は、自分を脅かす有能な部下を昇進させず、結果的に無能な人ほど出世してしまうという皮肉な話にもなると持論を展開した。この点についても妙に納得させられる。

 

   愚論だが、世の中には無能というか、如才ない奴が大勢いて世渡り上手が出世するような気がしてならない。争いを好まず、上意下達、絶対服従の「偉大なるイエスマン」であることこそが、組織を登り詰める最も重要な掟なのだ。今の世、本当に能力のある人は、会社という組織から飛び出して起業する。シャープに限らず、東芝商工中金スルガ銀行など一流と言われた企業で一流の管理職が管理していた筈の会社がこの体たらくだから、この手の話はまんざら現実から全く遠い話でもなさそうだ。

 

    組織が肥大化すればするほど、このようなことが起きかねないことは良く判る。でも中途半端な規模の組織がこうなりだしたら「コップの中の嵐」で収拾がつかなくなるのは自明の理。

   その一方で女性活躍推進などと云って、奇をてらったように女性の管理職登用を標榜する会社もあるが、こうした組織ほど内部では酷い男女格差があるように思えてならない。戦後の婦人参政権から始まり男女雇用機会均等法、ジェンダ・フリー等々と、結局は「お偉いさん」たちの地位保全のために「あまーい!管理職席」や「女性管理職専用車両」がご用意されているのだ。

 

(今日のおまけ)
    かくいうこの徳兵衛、現役時代は「年功序列」に「終身雇用」など日本型組織・労働慣行を十分に満喫させていただき大過なく退職させていただきました。そのツケが今になって廻ってきました。『いまでしょっ!』『いまでしょっ!』