Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

高校野球に思いを寄せて

f:id:koushuya:20180729012122j:plain

   博多に家族ぐるみで転勤している我が家の長男は無類な高校野球ファン。何がそんなに魅力的かとの問いに「そこには青春があり、感動的なドラマがある」という。彼がそんなに熱くなったのは独身時代に静岡に転勤してからのことだ。静岡は浜松商業や静商が指定座席だが、常葉大菊川あたりが台頭してきてから妙に熱が入るようになり、夜中までTVダイジェストに魅入っていたことを思い出す。

 

 彼の祖父(当方の父)もそんなところがあって、年末年始の山梨日川高校や韮崎高校のラクビー、サッカーの全国大会にまで応援バスにのって出かけていた。公立高校の野球部が凋落していく中で、私立高校の活躍が著しい。多聞に漏れず、山梨も甲府商業や甲府工業に代わって山梨学院大付属高校が今年も甲子園の切符を手にした。

 

 山梨学院に限らず、野球もサッカーも駅伝も私立高校は、準レギュラーや二線級の選手を全国から集めてくる。こうした選手の方が主戦級よりハングリーで、伸びシロが大きいからだ。でもその分、当方(出身校は2回甲子園に出場)のような公立高校擁護派としては、あまり面白くはない。

 

 どこの地方大会を観ていてみても公立対私立高校の戦いには、自然と公立高校を応援してしまう。今年は例年にない酷暑だ。炎天下のグラウンドやマウンドの表面は60℃近い気温になっている筈だ。全国のあちらこちらで、熱中症で亡くなる方が多い中、球児の健康面を心配する声はあまり聞かれない。

 

   旭日旗に似た朝日新聞の社旗が甲子園でたなびくなか、そこには戦前、戦中の教育観念が底辺にあるようにも思える。丸刈り頭推奨にハイタッチ禁止など、未だ制約の多い高校野球。選手、応援、観衆それに高野連と時代とともに変わるべき、変わっていくべきであろう。

 

  そんななか三重県代表に県立白山高校が甲子園代表に選ばれた。そして都立小山台高校が常連の帝京高校を破り69年ぶりの決勝戦へ駒を進めた。 白山高校は10年前、部員はたったの5名。選手もユニフォームさえ着るのが恥ずかしかったという。そんな山中の小さな高校の野球部が初出場ながら甲子園出場権を手にしたのだ。

 

   時代の変遷とともに変わるべきものがあるとノタマワっておきながら、こんなドラマに胸を厚くするのは、いい加減だとお叱りを受けるかもしれない。当方、高野連に続く勝手連。あとから何とでもいえる。

 

(今日のおまけ)

 山梨学院大学短期大学部付属幼稚園。ことあろう甲州屋徳兵衛、この幼稚園の卒園者。今から60年以上も前のこと、山梨県下では初めてロングノーズのスクールバスが走った時代。

 

 そのバスに揺られながら毎日、酒折の幼稚園まで通った。

 学長は「ヒゲの平山」ならぬ古屋一族の総統「古屋真一学長」。入園式と卒園式に怖い顔をした学長の姿はいまでもハッキリ憶えている。