Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

お山歩

f:id:koushuya:20180528042344j:plain

   三年ぶりに御庭(高尾山)に出かけてみた。一言でいうと懐かしい体の痛み(筋肉痛)との出会いであった。この時期、江戸春ゼミが鳴き、無数のモンシロチョウが繁殖のため森の中を乱舞する。こんな光景を目にしたのは、このお庭に登って初めてのことだ。登山道は以前にもまして整備されていたのにも驚いたが、ミシュランの三ツ星に指定されただけに、やけに国際色が強く、俗化したお山を後に、いつも通り奥高尾にまで足を延ばした・・・。

 

   梅雨入り前の貴重な晴れ間。ここは、長年来、山友と往来した場所、地図がなくても相模湖、藤野、上野原と五日市とルートはホタルのケツで、道迷いはない。ここには昔と違って、粗野な道は残っておらず、整備された木道と階段の連続だ。ハイクのつもりで来た訳ではないので多少興ざめをしてしまった。

 

 今日のコースは、高尾山口から稲荷山経由で、山頂をめざしもみじ平から一丁平、そして城山を目指す。このシーズンは観光シーズンともあって混雑が予想され、思った通り高尾山の山頂付近は人だかり。奥高尾を目指すにつれ、人だかりは消え失せ本来の山登りを堪能させて貰った。

 

 山登りとは非日常の世界に埋没することであって、自分を見つめ直すには絶好の機会だ。特に初めて山登りを経験した人にとっては、この上ない未知への経験となるのに違いない。

 

 当方の信条、「山は、神であり、慈しみ尊厳できる存在」だと山岳信仰のようなことを信じきっている。だから、オフザケやハイキング気分で山を登る人たちは許せないし、トレイルランのように登山道を走り回ることも内心許せない。 足が挙がらず、陣馬山も諦め景信山から取って返し、帰路はいつものように、高尾山登山口駅前の名物高橋家の名物「とろろそば」を戴き、生ビールに喉を潤す。まさに3年ぶりに至福の時が蘇った。

 

 山は、いつ、何時も、人を抱き、怒ることもなければ歓喜の姿も見せない。寛大な受容、寛容の姿に登る人々の心を癒し、戒める。太古の昔からこの山容を見て、登った先人たちは畏敬の念を持ったに違いない。と、改めて心に強く思う。次は、再び忘れかけていた奥多摩か裏つくば山にでも登ってみたい。

 

 時に、小仏城山の売店で味わったように、いつか誰かと、この「なめこ汁」をすすりながら、またこの山々を訪れたいと、しきりに思っている。

 

(今日のおまけ)

 先日の乳腺外科外来の件、大勢の徳兵衛ファンにご心配いただき恐縮に存じます。この件については、お話すれば長くなりそうなので。日を改めてブログ・アップいたしますので、乞うご期待あれ!!