Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

春の風物詩2-1

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  ついこの間まで、人事異動、卒業式や観桜会と忙しかった3月が終わったばかりだというのに、4月に入ってみれば、例年のことではあるが世間は一段と春めいて、駅の通期・通学定期券売り場は混むわ、列車や乗り物は混むわ、道路では交通渋滞はするわ、それに意外な処では病院の待合室が異常に大盛況で大混雑だ。

 

    同じ混雑でも入社式や入学式で慌ただしいが、その人にとっては一生の想い出だ。とくに、小学校や中学校の入学式には親御さんが子供の手を引いて校門を抜けていく。その姿は、何となく初々しくてこちらも何となく緊張しながらも幸せな気分になるから不思議だ。

 

 でも、そんな新入生や卒業生でも流石に高校や大学の入卒式はともあれ、最近は会社の入社式にまで親御さんが同伴するケースが多いという。愛情なのかゆとりなのかは判らないが、当方が育った時代では考えられない光景だ。

 

 当時は先輩や上司から厳しく叱責されることが当たり前の時代だった。左も右も分らず、どこに配属された新入社員でも仕事を早く覚え、一人立ちして人間的にも早く成長するようにと、先輩から厳しい愛のメッセージが送られ耐えるに堪えた。

 

 翻って、世間は売り手市場だというのに、今や1年も経たず、植木等が唄った「ハイそれまでよ!」「♪プイ、出たきり、ハイ・ソレマデヨ!!」と簡単に会社を辞めてしまう新人が多いという。今日の春の風物詩1号はこのアタリから解いてみたい。

 

 金融機関や証券会社に採用された新入社員は証券や為替のデイラー部門にあこがれ、他の業界でもその業界に新風を吹き込みたいなどと、トレンデイな姿に憧れる新入社員像が浮かんでくる。

 

 ただ、こうしたモチベーションがいともたやすく崩壊してしまう。入社早々から「やりたかった、就きたかった仕事ではなかった」、「理想と現実のミスマッチやギャップ」という言葉を簡単に口にする。今の新人には、3日、3月、3年我慢の理屈は通用しない。  

   でも、考えようによっは、3年も我慢してその会社に勤めるよりは、早いうちに見切りをつけて転職した方が賢明だということも多少は理解できる。それは、今の若者たちが持っている独自の「特異性」、「自主性」や「主体性」なのかもしれない。

 

(今日のおまけ)

 前に当ブログでも話題にも採りあげた有効求人倍率

 2020年までは景気が上向くとの予想や物流コストの上昇(運送トラックドライバーの不足)もあって、足元、求人先は多い。これに目をつけた人材派遣・転職紹介会社が入社1年目にも積極的に転職を促すのは、そうしたことを背景があるからだ。

 

    最近では日本を代表する総合商社や金融機関でも1年以内に退職する新入社員が目立つようになってきたといわれている。反面、入社しても人間関係や仕事について行けず、いともたやすく心が折れて一生を棒に振る社員も多い。

 

    当方、若気の至り。入社3年目で同い年の女性と結婚、以来イエスマンを装いながら40年以上もの長き間、会社勤めをしてきた。その間、上司や役員との喧嘩も絶えず、時に頭が狂いそうになったこともあった。好条件での転職の好機も3度あった。それでも我慢し続け勤めあげた。

 

 それが良かったのか?悪かったのか?今となってはあの時が懐かしい。