Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

奇(ヤドリギ)

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   2018年3月28日(水) 22:50~23:15 にNHK総合TVで放映されたドキュメンタリー「“悪魔の医師”か“赤ひげ”か」を視聴された方も多いと思う。 

 

   わが妻も20年以上の人工透析患者。何とも云えず、考えさせられた番組だった。知り合いには10数年前、腎臓がんを患って片方の腎臓を全部摘出した患者がいた。あの時、全摘した腎臓を修復して移植することはできなかったのか。複雑、神妙な思いで番組を追った。

 

    宇和島徳洲会病院愛媛県宇和島市住吉町2-6-24)の万波誠医師は臓器売買事件の関与の疑いを持たれた。万波誠医師は売買と無関係で、逮捕も起訴もされなかった。また、万波誠医師は腎臓がんなどで摘出した腎臓を、42人の患者に移植していた。病気(修復)腎移植は、移植の標準的なルールに定められていない特異な医療。

 

    テレビ・新聞・雑誌は連日、病気腎移植への批判を繰り返す。病気腎移植は当時認められておらず、認められていたのは、家族や親族からの生体腎移植か、亡くなった人からの死体腎移植だけだった。日本移植学会など4学会は、病気腎移植を非難する声明を発表(大島伸一日本移植学会会長)。厚生労働省臓器移植法の指針を改正し、こうした移植を原則として禁止。

 

   今年2月、宇和島徳洲会病院で万波誠医師に密着。77歳となった今も現役の医師で、毎週、腎臓移植の手術を行っている。現在は、国のルールで許されている、親族間の手術などを行っている。手術数は通算1200例を超える、国内では異例の多さ。万波誠医師はインタビューを受け、当時を振り返る。手術後、特異ながんの局所再発が疑われたケースが42例中1例のみ。

 

    腎臓が機能せず透析を受ける患者は、全国で32万人。移植希望者は1万2000人を超えている。患者団体は、病気腎移植の再開を求めて、6万人の署名を集めた。   

 

   難波紘二さんによると、10年後の生着率は、生体腎は45%。病気(修復)腎は40%。死体腎は16%だった。病気(修復)腎は10年以上、一般の医療としては認められてこなかった。だが、昨年2017年10月、画期的判断が下された。

 

    折しも、4月1日、俳優の坂口憲二(42)が、体調不良を理由に芸能活動を休止することが発表された。坂口が罹患した病名は、「特発性大腿だいたい骨頭壊死えし症」、奇しくも国が特定難病に指定している。

 

(今日のおまけ)

 関東の平野部で咲き誇った桜も昨日が見納め。ハラハラと風に吹かれて桜の花びら吹雪のごとく一斉に同じ方向を目指して、枝から散って良く。水面に路面にと吹き溜まった花弁はどこか空しくも儚い。

 

 あの優雅に見事に花を咲かせた栄華も1週間もすればほどなく、皆、土に帰っていく。 そして、人も桜もまた来年見事な花を咲かせようと懸命に命を蓄える。

 

  気がつけば、もう残った桜の花の陰で葉桜が目を出そうとしている。例えは悪いが脱毛処理の後に、再生した肌毛が何度も生えてくるようにも見える(←どこまで、ふざけりゃ楽しいのかよ!愛でる雰囲気が台無しヨ!)。