Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

立ち呑屋なう

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    駅前や下町に良く見られる立ち呑み屋、ソコソコのツマミが注文出来て、店員が妙に客に絡まない。居心地のいい空間だ。それに同僚や仲間と連れだって行く必要もない。   店側からすれば、客単価が低い分狭いスペースでも客数が伸びるから採算が合う。それに立ち呑みだから、客も長居はせず、ソコソコの時間で退散する。

 

   バーカウンターに備え付けの椅子は高くて足がダラリと伸びる。足が伸びると血液がうっ血しやすく長い間座っていることが辛くなる。その結果、自然と客回転が速くなる、そうした発想と同じだ。反対に客単価が高い高級クラブなどは、長居をしても良いのでソファーにもたれながらゆるりと酌婦と話ができる。

 

    さて、立ち呑み屋で独り呑みが好きの方は、独りの時間を大いに楽しんでいる。清算すればすぐに立ち去れる。このすぐに立ち去れるというところが、酒仲間と一緒に呑んでいる時との大きな違いだ。隣に他人がいても、何かに恰好つけて話もできるし、話の中身によっては、笑いもしたり、話が弾んだりもして、楽しいひと時が過ごせる。また、店主や店員とポツリポツリと交わす会話も楽しかったりもする。

 

    お仲間やお相手いると、そうはいかず、席を立つタイミングや、呑み疲れても、突然「じゃ、アタシ帰るわ、疲れたから・・・」とはなかなかいかない。ここに独りで行く立ち呑み屋の魅力がある。だから、今日も誘蛾灯に集まる虫のように、アタシも立ち呑み屋に足を運ぶ。

 

(今日のおまけ)

    当方、立ち呑み客の心理を思うに、自分自身が独りで居ることに限界を感じていてどこにも居場所がない淋しがり屋の方かと? 誰かに仕事上の悩みを打ち明けたいとか、恋愛で辛い思いをした話を聞いて貰いたいのかも知れない。

 

    反対に気分転換をしたくなって、そこに行けば、一緒に呑んでくれる顔見知りの客に偶然会えることを期待していることもあるだろう。

 

    お客の事情は人それぞれ。中には事情があって、この徳兵衛のように手を差し伸べられることがありがた迷惑と感じ、それが嫌で立ち呑屋に独り足を運ぶ客もいる。