血液、尿、細胞診(バイオプシー。生検)エコー、CT、MRI、MRAにPET検査など、病院で行われる検査は数々ある。当方の病、経過観察の為、昨日久しぶりに大学病院でMRI検査を受けた。
あのドラム缶のような、筒に頭から首を突っ込んで共鳴診断画像を撮影する装置。まあ、ほとんどが東芝製である。なのにあんなヘマこいて・・・。ここには何台もこの装置があるが、30号室の前で待機するようにと技師から指示を受けても、決まって毎回、一番遠い32号室に部屋替えとなる。
ご存じのように、工事現場のような音を聴きながら、身動きもとれない筒の中。まあ、閉所恐怖症の人間ならものの5分も持たないだろう。今回は、精緻画像を撮るための造影剤注入が無かった分だけ、気分はそう悪くなくヘッドフォンを装着して検査に入った。
身動きできないようにベルトで頭を固定され、吸い込まれるように茶筒に入る。ふと、よからぬことが頭をよぎった。これって、「火葬場で荼毘に付されるご遺体の雰囲気じゃん!」と。
生きながら仮葬され棺桶の中からみる光景と同じだ。もし、ご遺体が息を吹き返したら「これが最期」と無念な気持ちになるだろうが、親族にとっては遺体が火葬されることで気持ちの切り替えができるのだから「火葬」も悪くはない。そういえば天皇陛下も火葬をご所望していたよな。
そして、前回ヘッドフォンから流された曲は、確か「ハワイアン」に「ロック」だったのが、今回はまるで違うジャンル。あの元NHKアナウンサーの松平定知がナレーションを務めた「その時、歴史が動いた」の「エンディング・テーマ(谷川賢作)」が流れた。
明日、診断結果について主治医から説明があるが、なんか今回に限っては妙な予感がする。
(今日のおまけ)
整形外科に対して形成外科があるのをご存じの方も多いだろう。火傷、裂傷や手術による皮膚再建、再生を行逢う為、自身の皮膚の移植することを専門診療としている。美容整形でもよく使われる。
専ら移植するその皮膚は、目に触れにくい臀部、股間やわき腹などの皮膚を切り取って、顔や口腔内に移植する。これは患者ご本人さまに確認したことだが、手術によって口腔内に皮膚移植することとなり、移植元の皮膚は右わき腹の皮膚を移植した。
術後数か月経って、突然口の中から毛が生えてきたという。本当かよ!と当方も耳を疑ったことがあったが、これって紛れもない事実。全身に体毛の多い方、皮膚移植は要注意ですぞ・・。