Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

『驚異の小宇宙、人体』

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   今年の9月30(土)から連続8回放送NHKスペシャルで『驚異の小宇宙、人体』の続編番組が始まったのをご存じの方も多いだろう。司会はタモリと、ノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥教授。

 

 この番組のコンテンツは実に興味深く、これまでの「人体観」を覆すパラダイムシフトが起こりつつあって、なんと「体中の臓器が互いに情報をやりとりすることで私たちの体は成り立っている」という驚きの事実が次々と解明されていく。それによって認知症、メタボなど困難な病気を克服する新戦略が見え、神秘的な体の秘密を解き明かしていくという内容だ。

 

    つまり、かつての医学では、脳が司令塔として体の各器官に、様々なことを命令する信号を送っていると思われてきたのだが、最近の研究では、身体の各器官の細胞がそれぞれ『意思』を持ち、自発的に他の器官へ、相互に多様な信号を送っているということが分かってきたという。

 

 そして、その細胞が発信する信号である「メッセージ物質」が、研究の現場では猛烈な勢いで発見され、解明されているという。例えば、ガンになった人が抱えるガン細胞も「メッセージ物質」を発しているそうで、その物質が血液内に含まれているかどうかを確認することで、今までよりもはるかに簡単にガン検診ができるようになりつつあるらしい。

 

 逆に、自分を守る細胞である「抗体」についても同じことが言えて、「抗体」の「メッセージ物質」の行き違いによって「自己免疫疾患」が発症するという。当方も腫瘍を抱え大学病院に通院しているが当方の近くにも「自己免疫疾患」から腎不全となり現在、血液人工透析を週三回行っている方もいる。

 

   番組では、リュウマチで重篤になっていた患者さんを取り上げていて、患者の「自分を攻撃してしまう抗体」が発信する「メッセージ物質」を解明し、それを抑制する治療をしたところ、なんとリュウマチが快方に向かったという、驚くべき内容であった。

 

   折しも、最近、マウスに対する実験でも腎臓自体が復元できるという報道もあった。いち早く人間にも治験して実用化してもらい愚妻の病気(腎不全)が快復することを願うばかりだ。

 

(今日のおまけ)

 地元山梨の都留文科大・非常勤講師の河添誠氏が委員を務めるブラック企業大賞2017に、今年は①ゼリア新薬工業、②いなげや、③パナソニック、④新潟市民病院、⑤NHK、⑥アリさんマークの引越社、⑦大成建設株式会社・三信建設工業大和ハウス工業に大トリには⑨ヤマト運輸の9社がノミネートされた。

 

 因みに昨年は、女性社員の自殺を契機に、社員の自主申告によって24億円弱もの残業代を支払った「電通」。

 

 随分と「働き方」の是正に熱心に取り組む政府や官庁。一時、旧大蔵省の主計局の職員が何人もが中庭に飛び降り自殺したことは記憶に新しい。もし、当時こんな大賞でもあったらとっくに受賞していただろう。

 

 今、選定委員会からノミネートされた企業には授賞式への招待状を送っているようだが、これまでに出席した企業はないという。なお、大賞を受賞すると、副賞として皮肉にも「労働六法」が贈呈されるという。