Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

思案橋ブルース

f:id:koushuya:20171003051355j:plain


 当方の持病、舌癌など頭頸部腫瘍のうち0.5%にしか見られない珍しいご病気。しかも神経由来の腫瘍で神経が束になっている間を病変が絡みついているようだ。イメージしやすいように例えると、テレビやステレオの裏に配線してある電気コードにゴム粘土が塊となってへばりついている状態だ。

 

 つまり、テレビ画面を顔面とすると(顔面)裏側の配線(神経)を包むように腫瘍がある。ものの本によると発病は2(男性):8(女性)と圧倒的に女性が多く、発症年齢は20代から80代と幅広く、年代別では60代が最多という。当方、0.5%×20%=0.1%以下(頭頸部腫瘍全体)の確率に当ったとになる。宝くじは当らないのに・・・。

 

 当方に自覚症状が出たのは7~8年前の顔面の痺れからだ。病変がハッキリしたのが腫脹した昨春のこと、この腫瘍はある程度大きくならないと症状が出ない厄介な奴だ。でも自分の分身であることには間違いない。以降、細胞診や検査をした限り病巣が拡大している様子はないようだが、以前にも増して顔面の痺れは酷く、味覚障害、難聴や時々発熱もありガマンも限界も近い。

 

 Drは明言を避けるが、治療は一般に外科的摘出となる。その位置、大きさによっては安全な摘出が困難なケースもあり、術式には下顎骨離断もあるという。また、手術によって迷走神経麻痺、舌下神経麻痺やホルネル徴候などの合併症のリスクも高まることもあって、手術に慎重な態度を崩していない。

 

 下顎骨離断をすれば、気管切開が必要となることも、胃管栄養注入もありえよう。そのうえ「酔狂なドラえもん」のような顔つきになってしまうかも知れない。芸歴50年を誇るこの昭和一代男が台無しである。手術の応否は術後のQOL(生活の質)が担保できるかにある。QOLの低下があるにしてもどこまで許容できるかだ。でも(手術は)やってみないと判らないと医者はいう。

 

 いずれにしても、今のところ登山、トレッキング、ランニングやバイクなどの趣味の復活なぞ夢のまた夢。思案橋ブルース(中井昭・高橋勝とコロラティーノ:昭和43年)を口ずさみながら、今日もまた陽が暮れた。

 

f:id:koushuya:20171003051317j:plain

(今日のおまけ)

 ネットに「アスクド・ドクター」という人気有料サイトがある。これまで1万件以上の医療相談に対して直接、ボランティアとして医者が回答してくれる仕組みだ。この種のサイトは、便利のようだが誰が回答しているのかも、その医者の専門性もよくわからない。月額300円で月3件までのご質問に限るそうだ。似たような偽サイトもあって利用する気にはなれない。

  そんなこともあってか、今はどこの医療機関でもセカンド・オピニオンには気軽に応じてくれる。本人が期待する回答が出なければ、サード、フォース・オピニオンと納得するまで医療機関廻りをすれば良い。それこそ体に悪いように思えるのだが・・・・。