旦那にバカにされ続け自信喪失。嫁姑とのトラブルには介入せず。服はぬぎ散らかし、食事の手伝い一つしない。これらがおおよその離婚の端緒。これが20年以上続き離婚となるとどんなに若くても「熟年離婚」されている。したがって19歳で結婚して39歳で別れれば「熟年離婚」ということになる。ただ、どこの夫婦でも、どちらも完全ではないので腐れ縁で、仕方なく何とか夫婦をやっている。
旦那との離婚原因は、家事、暴言、甲斐性、浮気や酒癖の悪さといったところが相場だろう。でも、何といっても原因はDVが最多だろう。団塊の世代は戦後のベビーブームの副産物だから、時に暴力や暴言を吐いて集団や会社の中で生き残ってきた。酔って駅員に絡んだり暴力沙汰を起こすのは、圧倒的にこの年代が多いのもそのせいだ。
つぎに多そうなのが、旦那の隠れ借金だ。会社員時代に交際費が自由に遣えたのに比べ、退職後は年金生活だ。一度、上げた生活水準を元に戻すのは大変なことだ。その上、旦那が遊興やギャンブルに一度でもハマれば、ひとたまりもなく家庭は破綻だ。
さらに深刻なのが、特に(旦那の)親の介護。これは深刻だ。親の介護が終われば次は夫婦間の「老老介護」が始まる。最近は、そうした事態が到来する前に離婚する夫婦も多いらしい。これを一般に「介護前離婚」という。そして、最もスタンダードな離婚原因は、旦那の浮気。でも最近は奥方の浮気も増えつつある。趣味の会、サークル、呑み友、同級会やファンクラブのファン同士が恋仲になることもある。その兆候はパソコンにある。奥方がパソコン、スマホや出会い系サイトに夢中になり出したら危険水域に入ったとみていいだろう。
でも、離婚の核心は、夫婦間の会話の無さや旦那の妻への任せっきりが元凶であるようだ。退職後、家でまったり、のったりしている旦那の隣りで奥方が「・・・・・」と何やらブツブツ言っている。「あ〜!ふ〜ん。」「好きにすればいいじゃない?」。こうした対話しかできない旦那と奥方の離別には、そう長い時間は要らない。
(今日のおまけ)
「カマキリ婦人の告白」という日活映画を覚えている殿方も多いことだろう。1975年封切りのこの映画の主演は、現在、御年75歳になられた「五月みどり」である。みどりが最初に桜花に染まった映画でもある。
とにかく、彼女の妖艶、悪女ぶりは、絶賛もので当時「和製・エマニュエル婦人」との異名をとった。事の発端は、旦那の大学教授と教え子の女学生との絡みのシーンから入る。その後次々と男を虜にするが、男の身の上に次々と不幸が起きるシナリオだ。ご興味のある方はユーチューブあたりで公開されているかもしれませんのでご高覧あれ。
この映画のタイトル。なぜ「カマキリ婦人」と付いているのか。それは、交尾を終えた後、カマキリの雌は雄を喰い尽すことを比喩している。あ〜!!恐ろしや、恐ろしや。「徳兵衛は、いまだ食べられておりませんので!!ご安心を。」