koushuyaの徒然日記

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

捨石・捨駒

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 相手に無理やり意識させたり、囲碁や将棋の対局で石や駒を取らせて最終的に勝負を有利に運ぶ戦術。これに近い言葉に売上増を狙った「目玉商品」や「人寄せパンダ」がある。通常食品の粗利益率は50%〜90%もある。スーツもそうだが1着のお値段で2着をお買い求めいただきますのキャッチコピーどおりスーツの粗利率も相当高い。

 

 酒、豆腐、モヤシはスーパー店頭の目玉商品だ。スーパー側は採算割れ覚悟で1袋15円〜20円で販売する。したがって仕入業者からは一袋10円から15円で仕入れる。生産業者はたまったものではない。一袋の粗利は5円にも満たない。仮に1000袋納入しても5千円にしかならない。豆腐に至っては、豆腐のパケージに5円程度掛かるものだから卸業者はやって行けず、勢い大豆の含有を減らした豆腐モドキが店先に並ぶ。酒も同じでスーパーの安売りが続きそのあおりを喰って街中の酒屋が次々と店を閉めている。

 

 酒屋、豆腐屋、もやしや大根の生産業者数はここ10年で廃業が続き、今や全盛期の2割から3割までに減少している。デフレが加速し消費者にとっては都合が良いのだが生産、納入業者にとっては死活問題で、適正価格が維持されない限りこうした傾向はますます加速する。

 

 やっとそれに気づいた行政が、重い腰を上げた酒の価格改定にはじまり「呑み放題」の集客方法にも待ったがかかりそうだ。豆腐も大豆含有が10%以上ないと「豆腐」と呼ばないように定めた。モヤシ業者に至っては生産をやめる業者が相次いで、それを盾に販売業者に圧力をかけ始めた。

 

 何が適正なのかを考えないと、安物買いの銭失いとなる。そしてご自身がメインとお考えに有頂天になっているそこのご同輩、もしかして貴兄は「捨石」か「捨駒」かもしれませんぞ。

 

(今日のおまけ)

 辛い情報が次から次へと入電してくる。懇意にしていた銀座のステーキハウスのオーナーが咽頭癌で声を失ったのもつかの間、肺と脳に遠隔転移して主治医から余命6カ月が宣告された。ベットの上のオーナーの写真を見せてもらった。元気な姿はなくやつれた体に生気のない表情。奥方様から「今年の夏を越せそうにもない」とのお言葉。写真を見ながら涙で目が曇った。露と落ち露と消えにし我が身かな、浪花の事は夢のまた夢。

 

 昔の同僚も定期健康診断で胃がんが見つかり来月入院、手術と風の便りできいた。人のいい奴、苦労・善行を重ねたオーナーとそんな人が重篤な病に罹る。