Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

堪忍

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 「苦境を乗り越えて生き延びる」という意味である。

 今日は、六本木で、地元出身のある会社の社長と昔勤めた取引先のトップとフレンチした。上に上がるものほど腰が低く、頭を垂れる。個性があるが反せば主義、主張、思想、信念も確固たるものと虞さえ感じた。

 

 彼は、徳兵衛威よりはるかに若く、世界を股にかける御仁で、しっかりとした先見性と鋭い洞察力を持っている。東京は勿論のこと京都や海外にまで事業を展開しているやり手の企業家だ。昔、徳兵衛委が勤めていた会社の従業員数と同じ規模で、そんな企業が、一躍、世界を舞台にしている。

 

 小さきものほど、小心者ほど、近視眼となり未来を見る目を失い、見る目があることを装う。ところが緻密な計算と戦略がある大物の程、前面には出て来ないしパフォーマンスもしない。大物ほど、率直な姿を人前に晒さない。そのトップがいうことには「都内に何十店ものフレンチ、イタリアンや和食系の飲食店を持っているが、飲食業は構造不況業種だ、年末までには店の権利を譲渡したり閉店する」という。徳兵衛「何故ですか?」と、不思議がって聞き返す。答えはこうだ「客は集まるが、それを切り盛りする責任者やスタッフが集まらない」という。その証左は、すでにファミレスの営業時間や居酒屋の飲み放題の現状にあるという。

 

 このままでは、立ち行かななくなることを動物的な鋭い感覚で感じているのだろうか?将来見通す力も必要だがトップほど緻密で繊細でなければ、経営はできない。

 

(今日のおまけ)

 行きつけのある居酒屋に行って、「ハムカツ」を頼んだら、以前の薄切りハムカツではない。お値段同じで妙に分厚いハムカツが出てきた。不思議な心持で、若い新米店主に尋ねてみた。答えはこうだ「これまで仕入れ先業者のハムカツは薄切りにするためにコストがかかるという理由から仕入単価が次第に上った。そこで業者を変えてボンレス一本を頼んで、この店で厚切りにして客に出す」という。切り盛り、仕切りとはそういうものだと、感心しながら「もう一杯!!」とホッピー・ボトルをまた空けた。