世の中には、入れていいものと悪いものがある。入れていいものは、預金口座への入金、婚姻届けでの入籍、お賽銭、福の神と仲の良い仲間。入れてはいけないもの、鬼は外、疫病神、有害物質に、うな重に梅干。
すんなり出て行って貰いたいものが出ていかず、入ってこないものが入ってこない。この世は所詮こんなもの。出て行って貰いたい、嫁がない娘は行かず後家さん、便秘に残尿、いずれも体に良くないことばかりだ。辞めてもらいたい社員、別れたい女房に、付き合っている彼女もそうだが、出て行って貰いたいものに拒まれると何かと厄介で後始末に困る。
そのくせ入ってくるものが入ってこない時も困る。給料や年金は入ってこないと、これは死活問題。年金受給者のみなさん、年に一度のしっかり現況届を出していますか？出さないと年金止められますよ！
ならば、腹を括って入ってくるものが入ってこない方が、まだ、ましかも知れない。例えば、知り合いの訃報とか、泥棒、空き巣の類。一番、質の悪いのが人の心に土足でズカズカと上がり込んでくる輩は入って来ては困るのことヨ。節分には間に合わなかったが、やはり「鬼は外、福は内！！」ってところに落ち着くのかも…。
（今日のおまけ）
サイバー攻撃によるインシデント対応に世の中が振り回されている。本業はともかく神経質に注意深く仕事を進めている組織も多いことだろう。パソコンのＵＳＢポートを閉塞したりＤＶＤドライブを制御したりと現場は大忙し。ポートに差して良いのは簡易扇風機の電源まで、それともスマホの充電はと？問い合わせに右往左往。今時、セキュリテイレベルやアプリのライセンスがどうたらこうたらと騒いでいる現場も多いことだろう。モグラたたきは本来の仕事ではないと思うのだが、防御や管理業務だけでは飯は食えない。
その昔は、地域や近隣の住人はほとんど顔見知りで素性や家庭環境も判っていたので、ハンコがなくても預金の払い戻しが出来た。隣近所から米や味噌も用立てて貰うことも出来たが、今や本人確認法やら個人情報保護法だと、何かにつけてこれを逆手にとって詭弁を弄す者も多い。とかくこの世は住みにくくなったと感じるのは、この徳兵衛だけなのか。
