Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

川の流れのように

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 今は、滲出性中耳炎と腫瘍の腫れから左耳はほとんど聞こえないが、先日の身内の葬儀で繰り返され流されたBGMはよく覚えている。生前、故人が口ずさんでいた美空ひばりの「川の流れのように」だ。歌詞をよくよく聴いていると平たいフレーズの繋ぎだがいい曲だ。水は高きから低きに流れ、その間に石ころや岩にあたっても下流へ下流へと進み、やがて大海に注ぎ川の命を遂げるといったところだろうか。

 

 徳兵衛の子育ては、「機会均等」。子沢山だったが、書道、水泳教室、剣道、塾、ランニング、登山、旅行等々チャンスは一人ひとりに平等に与えた。「やりたければやればいい」と強制はしないとの考えからだ。結局、書道教室に通い剣友会などにも参加、子供たちは皆、同じような経験を積んだ。長女は剣道を最後に始めたが、結局、大学まで剣道を通し四段まで上り詰めた。

 

 楽しませてもらったのは、親の方で、小学生から中学生まで遠征、合宿、大会や運動会ともなると、前夜から弁当を用意し、当日朝早くから準備し送迎はもとよりビデオ撮影に至るまで余念がなかった。それによって他の父兄とも繋がりもできた。いま、その頃のビデオを再生し、改めてあの頃の懐かしさがこみあげて来る。「老いては子に従え、子に育てられたのは親の方かもしれない」感謝。

 

 時が戻らないことは百も承知だが、先日、前を歩く部活系の中学生グループをみた。ポニーテールの女子に、スポーツ刈りの男子学生。談笑しながら足早にどこかの大会会場に向かっていくようだ。男女がこんなに仲良く弾んでいる姿をみると、こちらにも元気が貰えるようで嬉しい気分だ。この子らの親御さんたちは、徳兵衛たちが子育ての中で子供から楽しみを与えられたように、きっと充実した家庭教育をしながら愛おしく思ってているのだろうと、妙に羨ましい気分となった。そして自分たちが過ごした昔を深く懐かしみ、このまま時の流れが止まって欲しいと願った。

 

(今日のおまけ)

 知り合いの奥さんはこの3月に初産を迎える。あと、出産まで1カ月余りだというのに、胃が痛いと訴えて都立病院に入院。詳しい検査の結果、最終的に「盲腸炎」と判明。「膵炎」だったら堕胎の道しか母体は持たないと、現在、産婦人科、内科、胃腸外科の医療スタッフが懸命に手当てをしている。単なる虫垂炎だが、臨月が近いため手術が出来ず、薬で散らすしかなく「抗生剤」を多用している。胎児に悪影響がなければ良いのだが。。そうしたことを考えると一つの命が無事に産まれて来ることは「奇跡」かもしれない。

 

 そうした一方で、静かに消えていく命もある。近衛十四郎の長男「目黒浩樹」が逝った。

しかも発症率の極めて少ない「脳リンパ腫」で。波乱に満ちた人生を本当に楽しめたのか?生前釣り上げたカジキや巨大黒マグロが、また一人、昭和の名優を連れてに来たのかもしれない。