Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

経験主義

f:id:koushuya:20161107103804j:plain

 何事も、触れて、知って、痛みを知らなければ耳学問の頭でっかちの人間が出来てしまう。これが座学の限界だ。学士・修士・博士などと呼ばれる人のの中にも理論派と呼ばれる人も多いのだが、話を聞いてもあまりピンんと来ない。

 

 そんなことの歪みが、また、5歳男児の命を奪った。しかも焼死だ。木製のジャングルジムに、おがくずをLEDに巻きライトアップ。暫くして男児の遊戯の最中に火災が発生。もう一人の子供は救われたが、この男児は黒こげに。その現場写真を見た時、茫然と立ち尽くす父親、戦火にまみれてた子供の遺体にも似たおぞましい光景だ。主催者側は、出店作品を一つひとつチェックはできないという。そして出店作品の学生の在籍する日本工業大学も学長以下平謝りだ。

 

 徳兵衛、幼少のみぎり春祭りでよく「ひよこ」を買ってきた。卵の産めないオスが売られていたが、子供ながらに育てようと、ミカン箱にヒヨコを入れ、寒さで死なないように餌やりなどていねいに飼育した。暖をとるよう裸電球から底板までは一定の距離を保ちながらヒヨコが熱さで死なないように配慮もした。よもやその電球に布やガーゼを巻いての温度調節することなぞ考えもしなかった。なぜなら、当時は子供で判らなかったが、その後、「理科」の授業で、電球が放つ輻射熱によりやけどや火災が起きることを知った。昨日の大学生はLEDは消費電力は少ないが、輻射熱はを放たないとでも思ったのか?

 

 幼いころに動物や昆虫を飼育するといった経験をしておけば、こんなつまらない事故で子供の命は消えない。いまの理工系の学生の知識はこの程度かと悲しくなった。そしてその子は、葬儀後にもう一度焼かれる。

 

(今日のおまけ)

 娘婿の彼の出産、育児の教育実践で、臨月に入った娘の体重から妊娠前の体重を差いひいたおもりを腹に巻き、歩行、階段上り下りや、ベットの昇降などを経験させられたようだ。汗だくになりながら妊産婦の辛さや大変さを身をもって知ったようだ。きっとその経験は次の子供が産まれるときや、ほかの妊産婦を見た時にも活かされるだろう。徳兵衛、男に産まれて良かった。