久し振りに大阪から元勤務先の部下が徳兵衛を尋ねて来てくれた。すっかり忘れていた御仁なので、東京でまさか会えるとは思ってもみなっかった。彼は苦労人。人付き合いは決して得意ではなく、どちらかといえば偏屈な男に見えてしまうが、根は子供のように純朴だ。
母を看取り、独り子の娘さんは中高とイジメに合い、奥さんも彼も実母の面倒を見ながら家庭を支えた。この徳兵衛に「退職したい。」と申し出てきたこともあった。そんなストレスの中、とうとう高速バスにも新幹線にも乗れなくなった。
各駅列車には乗れる、なぜなら、困ったときに次の駅で降車できるのが安心感を呼び起こすらしい。
そんな父親は、今では休みの日に京都まで出かけ、古屋をリフォームし、外人を招き入れたり、農業もやってると聞いて驚いた。しかも娘さんは大阪教育大で教師を目指しているという。何処で転機が訪れるかわからない。そんな彼が上京してくれて会えたことが何より嬉しかった。
(今日のおまけ)
短期決戦には、節目がある。日本シリーズ第一戦は、大谷の三振を取った後の凡ミスから重盗を許し、この一点が勝負を決した。二戦目はバスターからの本塁タッチプレーがビデオ判定でセーフになったことが勝負を決した。土曜アルビレックス新潟に勝ちセカンドステージで優勝した浦和だが、実況を観ながら、浦和先制後の新潟シルバの同点ゴールは美しくも華麗に見えた。ただ、それを許した浦和のチームプレイに穴をみた。これではCSは危うい。最近、徳兵衛の勘は冴えまくっている。
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