Koushuyaの徒然日記・オフィシャルブログ

多くの方々からブログ再開のご要望をいただき、甲州屋徳兵衛ここに再び見参。さてさて、今後どのような展開になりますやら。。

シーズン・ストック

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 季節商品の意味である。夏であれば、ビール、半そで、水着、扇風機、蚊取り線香や風鈴などが対象である。夏が暑く売れ筋の季節商品を予め大量に仕入れておく。それが予想に反して冷夏ともなるとこれらが在庫商品(デッド・ストック)となって、旧盆あたりから投げ売りに出る。型落ち、不良在庫などもその類だ。

 

 そのシーズン・ストック、冬物としてはスノボ、スキー、セーター、コート、マフラー、ストーブや手袋などが挙げられるが、我が家のウィンター・ストックは、床暖房、ホットカーペットや温風ヒーターでもない。田舎者だから、青変わらず「炬燵」を愛用している。

 

 この炬燵、昔は掘りごたつで、炭、練炭や豆炭を燃やし暖を取っていた。炬燵に潜ると一酸化炭素中毒になるので、炬燵掛け布団や掘りごたつに頭から入ることは厳禁だ。そのことを体験上、体が覚えているものだから、その危険性を熟知している。炬燵は好きな者同士が炬燵の中で手や足を絡めるところと相場は決まっていた。

 

 以来、炭には縁があって、羽子板の勝負に負けて顔じゅうに炭を塗られたり、書道教室で悪ふざけをして師範に叱られたこともしばしば。大人になれば、焼き肉や焼き鳥には備長炭を使っている店を贔屓にしている。いまはそれが原因かどうかは判らないが、我が家では脱臭剤、芳香剤には竹炭や炭を用いる。家を持って以来そのことだけは一貫している。

 

 さきほどの、我が家のシーズン・ストックである「炬燵」。春分が過ぎゴールデンウィークても未だに鎮座したままだ。なぜなら朝夕や雨の日には重宝な道具だからだ。毎年、炬燵をしまう時期に頭を悩める。手仕舞いするときや片づける時のタイミングは、人生のお付き合いと同じで、出会うときより切り上げる時の方がはるかに難しい。

 

(今日のおまけ)
  どこもかしこもB級グルメや「ゆるきゃら」が話題に取り上げられるが、これが本来の地方再生とは思わないし、そもそも地元の人間が辟易している。GWもそうだがどっと押し寄せる観光客に、心ある「お・も・て・な・し」ができるとは思わない。ワンコインのファーストフードが手軽で旨いというが、本当の食通はB級グルメなど口にしないし本当に旅を楽しむ人は連休を利用して人がドット押し寄せるスポットには出かけない。

 

   そんなふりをしてこの連休は家でのんびりしていたのだが、こんな時に限って「鳥もつ」を食べに帰っておいでよとの弟からの突然のお誘い。よくよく聞いてみれば夫人方にご不幸があった由。1週間前に終わったのにまたもや仏事、これも世間のお義理では仕方がない。ただ、今から切符や宿が手配できるかだ・・・・さあ、どうする徳兵衛!

 

紙一重

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 医療費の高騰により社会保険収支が急速に悪化。そこで、日本医師会が考え出したのが「がんの早期発見と早期治療」と「人間ドッグ」。両方とも社会保険が効かないものだから全額個人負担。2割、3割負担とはいかない。ペットなどは一回の検査は10万円以上する。病気でペット検査なら3割負担の3万円で済む。

 

    病気やがんを早期に発見して、治療に漕ぎつけようとするルーチンで、結局は医療機関側がもうかる仕組み。病気が心配なら早めにしようね!とういう一大キャンペーンだ。80歳に近い知人に人間ドックで5mmも満たない小さい肝臓がんが見つかった。自己免疫力が低下すると正常細胞ががん細胞化し1日、3千万個ものがん細胞が発生する。

 

 早速、知人は国立がんセンターに入院。彼は奥方様を早くに亡くし、年金だけで細々と生きているが、訳アリのご次男とご一緒の生活で、家が心配でそう長くは入院できないそうだ。開腹手術すると高齢で体力的にも危険ということで、内視鏡手術でがんを摘出する。

 

 昔なら、とうに治療もせず見送ったものが、今や、なんでもかんでも体にメスを入れる。医療の高度化により生かされてしまう命。知人は、日ごろから私に「俺は、もう年だからいつ逝ってもいいんだ」と気丈に喋っていたが、そんな彼も、医療現場の実験台に乗せられる。穏やかな余生もこれから先、病魔との長い闘いとなる。技術のために生かされてしまう人生。本当の生きざまとしては、どちらが幸せなのか、健常と病弱は紙一重だ?

 

 この季節、見方とアングルによっては、このスカイツリーも昇るだけでなく美しくも見える。

 

(今日のおまけ)

 米空母カール・ビンソンに日本の護衛艦がついて対馬海峡を北上していく。いよいよ日本の集団的自衛権が既成事実化した。中国は純国産空母を進水させ、片や米国は大陸間弾道弾ミニットマン3の発射実験をした。一方国政に眼を転じれば安倍一強をつくったのは、だらしない民進党を中心にした野党の責任ともいわれている。国内ジャーナリズムは地に落ち、森友問題は一向に解決に向かず、真相は何処まで行っても闇の中。

 

 その一方で「共謀罪」が成立しようとしている。追跡、監視と盗聴が横行し市民は物が言えないから委縮するしかない。保有で山菜やキノコを採っても犯罪を企図とすれば共謀罪が成立してしまう。そんな国内事情を知ってか知らないのか、こんなことをしていると、そのうち隣国からミサイルが飛んできて、国内が騒乱状態になるかもしれない。

ワードローブ

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 この家には、家具らしい家具はない。嫁さんが持参した民芸家具の花嫁道具も、娘のピアノも、ほとんど引っ越しの際に処分した。思い出は多かったがそうでもしないとものばかりが増えて暮らしにくい。

 断捨離、こんなことでもなければ物は捨てられない。我が家の掟は、買ったら何かを捨てることが鉄則だ。そうはいっても少しづつものが増えていく。各部屋にはクローゼットが備え付けて合って、それぞれが衣類や小物が整理されている。

 写真は、当方のクローゼットだ。雑然としているが、結構お気に入りの場所だ。

写真に、本、牛皮の置物にDVD等。今日は妙な気分になりDVDや外付けのHDDを分解・処分した。少しづつでも整理しようとしている。少しづつ一歩ずつ進めばゴールはいつか見えてくる。今日で4月も終わりだ。

 

(今日のおまけ)

 10年以上も一緒に走ってきた仲間が健康上の理由から会を辞めるという。理由は定かではないが、これまでの会の運営に抗ったのではないかと勝手に思っている。会員が増えてくると期をてらったような記録、企画やイベントなばかりが先行して、気ままに気楽に、気軽に、談笑しながら走ることができないのは、今の会の現状だ。そして、旧友もこの六月に長年勤めた会社の役員を退任するという。そうして皆さん、退路のタイミングを計りながら周辺の整理をし始めている。

 

 ゴールデンウィークには、来訪する娘の子が寝返りをしたと、動画を送ってきた。何度見てもなんとなく笑えるし、嬉しい気分になる。なぜかふわっとした気分だ。ほほえましく夫婦の声も入っていた。会話のない徳兵衛夫婦。この動画のおかげで何日ぶりかに会話をした。やはり子・孫は鎹だ。

 

方丈記(現代語訳)

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   ゆく河の流れは絶えることなく、しかも、もとの水ではない。そのよどみに浮かぶ泡沫(うたかた)]は、あるいは消え、あるいは結びつき、久しく留ったためしはない。世の中に生きる人と住みかも、またそのようなものだ。

 

 玉を敷き詰めたような都(みやこ)のうちに、棟(むね)を並べ、軒(のき)を争うような、高貴なもの、貧しきものの住まいは、世の移り変わりにも、尽きることはないが、それが真実(しんじつ)かと尋ねれば、昔からある家は稀(まれ)である。

 

 ある家は去年焼けて、今年造り直す。あるいは大きな屋敷も、小家へと移(うつ)り変わる。住む人もこれに同じ。場所も変わらず、人も多く見えるが、かつて顔を見合わせた人は、二三十人がうちに、わずかにひとりふたりしかいない。朝(あした)に死に、夕べに生まれる人の営みは、ただ水の泡沫(あわ)にこそ似たものであろうか。

 

 知るものはいない。生まれ死ぬ人、どこから来て、どこへと去ってゆくのか。そう、知るものはいないのだ。つかの間のこの世の住まい、誰のためにかこころを悩ませ、何をたよりに見た目をよろこび誇るのか。あるじと住みかとが、互いに無常を競い合うさまは、まるで朝顔の露と変わらないものを……

 

 たとえば、露はしたたり落ち、花はなお残る。残ったとしても、朝日を浴びては枯れてしまう。あるいは、花はしぼんで、露はなお消えない。消えないとしても、夕べを待つことなど出来ないものを……

 

(今日のおまけ)

    梅が咲いたと喜び、桜の花が満開と観桜に宴す。桜前線を追いかけるうちに、やがて里にはツツジが美を競い。藤がそのしなやかな枝を頭のように垂れる。いずれの花も咲いては散る。いずれ咲かぬ時も来る。みなさんしっかりとお覚悟を。この世に未練を残したら往生できませんぞ。

そして誰も居なくなった

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 父方の姉が旅立った。最後の一人で眠るように逝ったという。これで、母方も父方も誰も居なくなってしまった。この年になって都心での葬儀は辛い。とにかく、渋谷なる駅が昔と違って、全く、解らない。駅員や警察官に聞きながら「あっち、そっち!どっち?」の世界。葬儀の時間は間違えるわ?、挨拶は躓くわ?伯母の葬儀に失礼だったかもしれない。

 

 渋谷、新宿、池袋、お年寄りには縁遠い街になってしまった。とにかく今週末は眠ろう。疲れました。合掌!!

 

(今日のおまけ)

 洋菓子、焼き菓子、カフェ、たまご・・・東急池上線洗足池駅前の「あかね」是非にお立ち寄りください。いつのまにか旬の竹の子を何本も買いこんでいた。酔いも過ぎるといけませんわ!!